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西九州大生が「キクイモ」使ったスイーツ開発 佐賀・みやき町の洋菓子店が協力

西九州大生が「キクイモ」使ったスイーツ開発 佐賀・みやき町の洋菓子店が協力

西九州大学 健康栄養学科「食品の創製ゼミナール」の学生、教授、助教

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 西九州大学健康栄養学科(神埼市神埼町尾崎)の学生が開発した「キクイモ」を使った菓子が現在、洋菓子店「クルール・ド・銀月」(みやき町西島)で販売されている。

「ひまわり菊芋ドーナツ」(左)と「ひまわり菊芋フロランタン」(右)

 ショウガのようなゴツゴツとした根を食用とする、ゴボウに似た独特の風味が特徴の野菜「キクイモ」。みやき町企画調整課の大塚勝也さんによると、同町が掲げる「健幸(けんこう)長寿のまち」宣言にちなみ、体に良い野菜として2016年からキクイモ栽培に力を入れているという。佐賀県産食材を使った商品開発で実績のある同大の安田みどり教授にキクイモを使った食品の開発を依頼、安田さんが担当する「食品の創製ゼミナール」で昨年4月、菓子作りが始まった。

 キクイモを「知らなかった」という同ゼミ生6人が、フランスの伝統菓子「フロランタン」と揚げずに焼いて作る「焼きドーナツ」にメニューを決め、同店の協力を得て開発を進めた。食材にはキクイモの他、同町の観光ヒマワリ園にちなみヒマワリの種も使用。同ゼミ生の松田明莉(あかり)さんは「なかなか納得いくものができず、10回くらい試作を繰り返した」という。安田さんは「キクイモに含まれるイヌリンという栄養素は160度以上の熱に弱く、一般的な焼き菓子より低い温度で焼かなければならない点などが難しかった」と話す。材料となるキクイモの収穫作業や試作発表会などもゼミ生自身が手掛け、昨年12月、完成にこぎ着けた。

 商品は、キクイモのチップとヒマワリの種をキャラメルでコーティングした「ひまわり菊芋フロランタン」(180円)、キクイモのパウダーを生地に混ぜヒマワリの種を載せた「ひまわり菊芋ドーナツ」(150円、以上税別)。

 1月7日に同店で販売を開始、初日は同ゼミ生が店頭に立った。ゼミ生の金嶽(かなたけ)奈々さんは「わざわざ買いに来てくれる人がいてうれしかった。事前のテレビ放送などで知った人が販売開始前の店に駆けつけたと聞いて感激した」と振り返る。

 ゼミ生の池田蒼人(あおと)さんは「菓子の開発や製造だけでなく、さまざまな関係者とのやり取りやプレゼンテーションなどを体験し、人に物事を伝える難しさを感じた。社会人に必要なスキルを学べる貴重な機会だった」と話す。店主の田中昌信さんは「学生らは初対面から元気が良く、意見をしっかり言うなど開発への取り組みが積極的で素晴らしかった。社会に出てからもゼミでの経験を生かして消費者目線を忘れず活躍してほしい」とエールを送る。

 商品は同店で1月31日まで販売するほか、みやき町のふるさと納税返礼品として利用される。

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