若手芸術ユニット「CHIIDA(チーダ)」の初公演「トビラ」が9月28日、佐賀市のエスプラッツホール(佐賀市白山2)で開催される。
佐賀在住女優の松永檀(まゆみ)さん、ジャズダンサーのChica(チカ)さん、コンテンポラリーダンサーのILA(アイラ)さんの3人が今年3月、佐賀市内のスナックでの待ち合わせをきっかけにユニットを結成した。
Chicaさんは「ILAさんとはダンスつながりの友人、松永さんとは芝居で共演した時から親交があった。個性豊かで魅力的なパフォーマンスをする2人を引き合わせたいと思い、誰が来るかはそれぞれ内緒にして、3人で会う場をセッティングした」と話す。松永さんは「もともとILAさんとはダンスの師匠と弟子の関係。店の前で偶然会った時、まさか2人ともChicaさんを待っているとは思わなかった」と振り返る。偶然の一致に3人とも盛り上がり、この3人なら面白いことができると思いユニットの結成を決めたという。
一軒の古い洋服屋を舞台に、ファッション系の学校に通うおとなしい女の子、おいしいご飯と「映え」を求める「インスタ系女子」、チラシ配りのバイトをしながら生活する売れない歌手の3人の出会いを描いた完全オリジナルのストーリー。演劇とダンスを融合させた舞台を展開するという。
Chicaさんは「ミュージカルのようにダンスや歌で物語を表現するものとは違い、しっかり2つの要素が自立しつつ融合したところが見どころ」と話す。ILAさんは「三角形の舞台を会場の真ん中に置き、360度どこから見ても楽しめるようにした。振り付けの角度などにも注目してほしい」と呼び掛ける。
「自分たちが初めて会った時から、佐賀に新しい芸術の『トビラ』を開きたいという思いは共通していた。今回の公演はそのスタートになると考えている。3人それぞれのジャンルの良さが共存する舞台になるので、ぜひ私たちの作った『トビラ』の向こうに思い切って飛び込んで来てほしい」とも。
19時開演。入場料は、前売り・当日共に1,500円。予約は同ユニットチケット予約フォームで受け付ける。