佐賀県立博物館(佐賀市城内1)で7月25日、特別展「すごいぞ!ボクの土木展 佐賀をつくる・守る・支える、人と技術」が始まった。
明治維新150周年に合わせ、佐賀の先人たちが築いた「土木の技・人・志」をあらためて知ってもらおうと企画した同展。
佐賀県県土整備部の伊東大輝さんは「平地では難しいとされた治水を、江戸で学んだ水路建設の技術で解決した成富兵庫茂安(なりどみひょうごしげやす)の功績など、佐賀の土木工事の歴史を知ってほしい」と話す。
会場には、段ボール製の石で原寸大の佐賀城の石垣を作り、江戸時代の土木工事を体験する「佐賀城石垣」(ミヤザキケンスケさん)、砂箱とプロジェクションマッピングを組み合わせ、土木の「盛る」「掘る」工程での土地の変化を学ぶ「砂場マッピング」、有明海の潮位と堤防の役割を学ぶ体験型映像作品「潮位の壁」(以上「アールテクニカ」)など佐賀にゆかりのあるクリエーターら26人による「見て、触って楽しく学べる」作品計17点が並ぶ。土曜・日曜はワークショップを開催するほか、ティーンズミュージカルSAGAによる工事作業着ファッションショー「ドボクコレクション」などのイベントを展開する。
伊東さんは「展示を見た子どもたちが土木に興味を持ち、将来の選択肢の一つに考えてくれれば。クリエーターの協力で、勉強という固いイメージから離れた分かりやすく楽しい展示ができた。子どもたちや土木に関する知識がない人も楽しく学べる。ぜひ足を運んでいただければ」と呼び掛ける。
開館時間は9時30分~18時。入場無料。9月2日まで。