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佐賀県立美術館で特別展「さが幕末維新の書」 佐賀の偉人29人の書44点

「企画展の目玉」という副島種臣の書を眺める来場者

「企画展の目玉」という副島種臣の書を眺める来場者

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 佐賀県立美術館(佐賀市城内1)で現在、特別展「さが幕末維新の書」が開催されている。主催は佐賀新聞社、共催は佐賀県立美術館、佐賀城本丸歴史館。

鍋島直正、古賀穀堂、枝吉神陽らの書

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 佐賀出身で「銀座の書聖」と呼ばれた書家の中林梧竹と、明治政府で初代外務卿を務め、「蒼海」の名で書家としても活躍した副島種臣。その2人の名を冠し佐賀新聞社が毎年開催する「梧竹・蒼海顕彰 佐賀県書道展」に合わせて開催する同展。佐賀県立美術館の福井尚寿(しょうじゅ)副館長によると、これまでも書道展に合わせて副島や梧竹の書を展示していたことはあったが、明治維新150周年にあわせ、2人以外にも幕末から明治にかけて活躍した偉人の書の展示を決めたという。

 同展では2人を筆頭に、幕末から明治にかけて活躍した佐賀の偉人29人の書44点を展示する。福井さんは「その人物の書の魅力が伝わるよう、書かれた年代や文字の量についてもこだわって選んだ。副島、梧竹の2人の書はじっくりと見ることができるよう、配置を工夫した」と話す。佐賀城本丸歴史館の古川英文副館長が偉人の紹介文を担当し、展示した。

 福井さんは「副島、梧竹の2人は5~6点選べた一方、ほかの偉人は1人1点ずつ、『書としても、人物の足跡としても見応えのあるもの』を古川副館長と選ぶのに苦労した。書いた人物に関する知識がなくても『芸術作品としての書』としても楽しめる展示になったので、短い会期ではあるが、ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。

 開館時間は9時30分~18時(最終日のみ17時まで)。入館無料。6月23日まで。

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