あんこスイーツ専門店「夜のあんこ屋 よなよなあん工房」(佐賀市赤松町)が3月19日、「恋愛」をテーマとした「恋するあんこ」を発売した。
5種類の「恋するあんこ」を手にする「夜のあんこ屋 よなよなあん工房」店主の岡垣貴憲さん
店主の岡垣貴憲さんが、さまざまな愛の形をあんこの甘さに例えて作った「恋するあんこ」。昨年夏、佐賀県が東京で開催した移住促進イベントに地元代表として参加した岡垣さん。イベントのコーディネートを担当したFM局「LOVE FM」(ラブエフエム、福岡市)のスタッフと「名古屋ではジャズを聞かせながらみそを造る工房がある。あんこにラブソングを聞かせながら作ったらおいしくなるのでは」という雑談で盛り上がった。
今年に入ってこのアイデアを思い出し、2月中旬から商品作りを始め、「LOVE FM」スタッフに見せたところ「面白い」と好評だったことから、3月10日・11日に開かれたFM局のイベントで数量限定販売した。その際、福岡や佐賀の「よなよな」ファンたちにより完売したことを受け、パッケージデザインを改めて、正式販売することを決めた。
商品は、小豆と砂糖のみで作った素朴な「よなよな」の味である「純愛」、コーヒーのほろ苦さと失恋のほろ苦さを重ねて作ったという「失恋」、かんきつ系ジャムのマーマレードとあんこを組み合わせることで青春真っただ中の甘酸っぱさを表現した「初恋」、「よなよな」のメニュー「ラムあんこクラッカーのせ」にも使われるラム酒の風味が効いた「大人の恋」、体を温める素材のショウガを使い、燃えるような恋を表現した「熱愛」の全部で5種類。いずれも、岡垣さんがユーチューブで作った「恋愛ソング」や「失恋ソング」のプレイリストを実際に再生しながら作ったという。
岡垣さんは「『愛』をキーワードにすることで、若い人にもあんこをとっつきやすく感じてほしいと思い作った。自身の恋の思い出に浸って味わうもよし、恋に関するイベントで食べてもらうのもよし、食べ比べてプレゼントとして送るもよしと、使い方は何でもあり。あんこと他の素材との組み合わせの可能性を楽しんでもらいたい」と話す。
価格は1個600円。同店とインターネットで販売する。