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佐賀で津軽こぎん刺しワークショップ 青森からの移住者と地元女性が企画

ワークショップで制作したこぎん刺しのブローチ

ワークショップで制作したこぎん刺しのブローチ

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 アトリエ兼作品販売店「incl(インクル)」(佐賀市柳町4)で3月21日、作家ユニット「wanato(ワナト)」が青森津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」の作品作りワークショップを開いた。

「wanato」の古川明子さん(左)、河原由紀子さん(右)

 「wanato」の古川(こがわ)明子さんによると、「こぎん刺し」は、植物などをモチーフにした「モドコ」という幾何学模様を、奇数の布目を拾い刺し進めていくのが特徴だという。

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 青森県弘前市出身で2016年から佐賀市に住んでいる古川さんと、佐賀で生まれ育った河原由紀子さんの2人で結成した「wanato」。中学生の時にクラブ活動で初めてこぎん刺しを体験したという古川さんは、作品を手芸店で財布に加工してもらい、祖母にプレゼントして喜ばれたのが忘れられない思い出という。長年こぎん刺しから離れていたが、佐賀への移住を機に再開。2016年冬ごろからハンドメードイベントなどで作品を販売してきた。

 古川さんのすぐ近くに住むという河原さんが、古川さんの身に着けているこぎん刺しのアクセサリーを見て興味を持ち、「作り方を教えてほしい」と頼んだことから、2人で制作活動をするようになった。こぎん刺しの伝統技法を取り入れながら遊び心のあるオリジナル作品を展開するコンセプトで、今年1月にユニットを立ち上げた。津軽弁の「わ(私)」、「な(あなた)」を組み合わせた名前には、「私たちが提供する物や時間が、あなたにとってかけがえのないものとなるように」との思いを込めた。ワークショップの開催は、ユニットを立ち上げて今回が初めて。

 当日は、こぎん刺し初心者の3人が参加。古川さんがこぎん刺しの特徴や歴史、糸の刺し方を伝えた後、それぞれが好きな色の布と糸を選び、数種類の図案から1つを選んで2人の指導の下、1時間程でこぎん刺しブローチを完成させた。参加者からは「夢中になった」「丁寧に教えてもらい、こぎん刺しの背景も学べて良かった」などの声が上がった。

 河原さんは「今後も定期的にワークショップで自分がこぎん刺しを知った時の感動を参加者にも伝えていきたい。ゆくゆくは、時間をかけて手の込んだものを作り上げる複数回コースも用意できたら」と話す。

 古川さんは「ものづくりを通じて人とつながっていきたい。今後は、入学や卒園の記念に親から子どもへの贈り物を作る、こぎん刺しを施した布を生かした商品作りなど、『物に込めた思いを残す』機会を提供できたら」と笑顔を見せる。

 次回ワークショップは5月12日10時を予定する。参加費は3,000円。申し込みはフェイスブックページで受け付ける。

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