神埼市にハンバーガーカフェ「Thumb&Pull(サム・アンド・プル)」(神埼町姉川、TEL0952-37-1505)がオープンして2カ月がたった。
同店を運営するNPO「らいふステージ」は、理事長の中西隆二さんが「障がい者たちが安心して暮らせる環境を作りたい」と2014年に設立。福岡県小郡市と佐賀県基山町に拠点を持つ。
同店は、障がい者に就労の機会を提供し雇用契約を結ばずに働いた分の工賃を支払う「就労継続支援B型事業所」として11月1日にオープンした。
副理事長の中西一貴さんによると、かねて同法人が運営する施設を利用していた障がい者、新たに採用した障がい者、同法人の職員合わせて約10人が働いているという。席数はテーブル席30席。店内には、ギターやドラムなどの楽器を置いたステージを備え、職員と障がい者で組んでいるバンドのライブも予定しているという。
メニューは、手ごねハンバーグに、スパイシーミート、クリームチーズ、トマト、レタス、タマネギを挟んだ「Roy’s Burger(ロイズバーガー)」(550円)、手ごねハンバーグ、ベーコン、チェダーチーズ、目玉焼き、トマト、レタス、タマネギの「T&P Burger(サムプルバーガー)」(500円)、甘酢あんかけ揚げ豚、レタス、タマネギの「Subuta Dog(スブタドッグ)」、甘酢あんをあえた手ごねハンバーグ2枚とレタス、タマネギの「China Burger(チャイナバーガー)」をそろえる。パリッとした皮の硬さが特徴というバンズは、毎日店内で手作りする。ハンバーガー以外にも、辛さが特徴の「Green Curry(グリーンカレー)」(600円)も用意する。
中西さんは「働く障がい者たちには、飲食の知識やスキル、コミュニケーション力を身に着け、収入を得て、社会に出ていく自信をつけ、今後の人生を楽しむ足掛かりにしてくれたらうれしい。今後はメニューを増やしたり職員と障がい者のバンドで定期ライブを開催したりと、地域の皆さんが気軽に訪れて働く人たちとの交流やおいしいものを楽しんでもらう場にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~20時。