佐賀市の菓子店「鶴屋」(佐賀市西魚町1)が6月1日、「丸房露(まるぼうろ)のためのアイスクリーム」を発売した。
1639年創業の同店が昔ながらの製法で作り続けているという「丸ぼうろ」。売り上げが少なくなる夏の時期にも楽しんでもらいたいと、丸ぼうろと乳製品の相性の良さを生かした商品を企画した。
営業部長の堤一博さんは「2枚の丸ぼうろでアイスクリームをサンドするという商品も考えたが、丸ぼうろも冷凍にする必要があるなど、今の食感を生かせないと考え、丸ぼうろ用のアイスクリームを商品化した。思い思いの食べ方で楽しんでもらいたい」と話す。
材料に「村山ミルクプラント」(唐津市)の牛乳、「嶺川(みねかわ)養蜂場」(唐津市)の蜂蜜を選んだ。ミカンの花の蜜を吸う蜂から採れる『みかん蜜』が最もアイスクリームに合う蜂蜜と分かり採用を決めたという。
堤さんは「自分にとって丸ぼうろは、昔から当たり前にある菓子。新商品開発の中で、長い歴史を持ち愛され続けてきた丸ぼうろは当社の『財産』と改めて感じた。今後も伝統を守りながら、時代にあった新しい商品を提案し、幅広い世代に伝えていきたい。『丸房露のための』シリーズ第2弾以降も企画できれば」と話す。
価格は1個270円。同店とホームページで販売する。