佐賀の菓子メーカー「本村製菓」(佐賀市金立町金立)が9月5日、新商品「チロルチョココーヒーヌガー丸ぼうろ」を発売する。
1953(昭和28)年の創業以来、佐賀を代表する焼き菓子「丸ぼうろ」を製造し、スーパーマーケットなど全国で販売する同社。400年続く伝統菓子のコンセプトをそのままに、さまざまなフレーバーを加え「丸ぼうろ」をより多くの人に知ってもらうシリーズ展開を行っており、昨年5月には、森永製菓(東京都港区)の「ミルクキャラメル」のソースを使った「ミルクキャラメル丸ぼうろ」を発売した。
今回販売する「チロルチョココーヒーヌガー丸ぼうろ」は、福岡県田川市発祥で、1979(昭和54)年から販売するロングセラーチョコレート「チロルチョコ」とコラボ。コーヒーの甘味とヌガーの食感が特徴。本村製菓営業課の村石晃一さんによると、チロルチョコとコラボした商品開発は5~6年前に一度挑戦したことがあるが、満足いく味を出せなかったことから断念。「ミルクキャラメル丸ぼうろ」のキャラメルソースのレシピ開発を手がけた森永製菓グループの森永商事(横浜市鶴見区)が今回のチロルチョコソースのレシピ開発も担当。チョコ感とコーヒー感のバランスを再現し、甘さとほろ苦さのバランスが取れた商品に仕上がったという。
村石さんは「昨年の『ミルクキャラメル丸ぼうろ』は予想以上の販売数で、佐賀の郷土菓子『丸ぼうろ』を全国で知ってもらう大きなきっかけになった。九州以外での認知度を上げるためにはコラボは欠かせないと、過去に挑戦した『チロルチョコ』とのコラボが今回、形になって良かった」と振り返る。
製造部・広報担当の堤由美さんは「今回の商品発売をSNSで発表したところ、『楽しみ』『どんな味がするだろう』など反応が非常に良かった。一度は食べたことあるであろうチロルチョコが、丸ぼうろになった結果を、ぜひ味わってほしい」と話す。
価格は8個入り324円。全国のスーパーなどで販売する。