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佐賀の菓子店「まるいち」が「土用餅」 地元からの提案で久しぶりに商品化

「土用餅」を手にする「菓心 まるいち」営業主任の市丸翔大さん

「土用餅」を手にする「菓心 まるいち」営業主任の市丸翔大さん

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 佐賀の菓子店「菓心 まるいち」(佐賀市鍋島町鍋島、TEL 0952-33-3901)が7月20日、土用の入りに合わせた和菓子「土用餅」を発売した。

「菓心 まるいち」で販売する「土用餅」

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 土用は、四季の変わり目を知らせる期間で、暦の立春・立夏・立秋・立冬前の18日間を指すが、現在、一般的に立秋の前の夏の土用が知られており、今年の夏の土用期間は7月20日~8月7日。土用の入りには、暑さに負けず無病息災で過ごせるよう、所によって小豆あんで包んだ「あんころ餅」を食べる習慣があるという。

 今回、「土用餅」の発売することになったきっかけは、佐賀であんをテーマに活動するグループから取り扱いの提案があったことから。提案を受けた営業主任の市丸翔大さんによると、市丸さんが入社する前に同店では「土用餅」を何度か販売したことがあったが、同店で餅のニーズが高まるお盆に近いことから定番商品ではなかったという。提案を受け、社内で改めて商品化を検討。今回、7~8年ぶりに販売する。

 販売する商品は、佐賀県産もち米を使った柔らかい求肥餅を、北海道十勝産小豆「雅」を使った自家製こしあんで包み、最後に搾り目を付けた巾着搾りで仕上げた。

 市丸さんは「今回、グループからの提案がきっかけで、当店で過去に『土用餅』を販売していたことを知り、あんを通じた食の慣習を深く知ることができた。地域性もあるため佐賀で販売する店はほとんどないと聞くが、個人的にも意味ある活動と思うので、これをきっかけに『土用餅』を続けていきたい」と話す。

 価格は2個入り378円。7月30日まで販売する。

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