バー「蒸溜処SAKANANBAR(サカナンバー)」(佐賀市呉服元町、TEL 080-6428-4516)が656(ムツゴロウ)広場近くに移転オープンして、7月9日で3カ月がたつ。
店主の古川裕人さんは大学卒業後、団体職員を経て福岡で鮮魚会社を立ち上げ、15年社長を務めた。もともと酒好きの古川さんは、ウイスキーなどの蒸留酒と魚料理を提供する店を2016(平成28)年4月9日、愛敬町のビル2階に開いた。
古川さんと妻の恭子さんの2人で営業する同店には、数百種類のウイスキーや焼酎を用意。常連客が全国から来店し、コロナ禍で休業や時短営業を余儀なくされた期間でも、店を開ければ誰か来店があるほど支えられてきたという。古川さんは、長い間の夢だった「一枚板のカウンターがある店を作る」という目標に向け、約2年かけて出店場所を見つけ、店舗を新築。佐賀市北部の富士町の杉材を使った11.9メートルの新品のカウンターを60人の常連の協力で搬入。開業7周年となる今年4月9日に移転した。
店内には国内各地に出かけたり、海外から送ってもらったり、インポーターから買ったりした蒸留酒を用意。古川さんによると、店内に並べきれない酒も含め、コレクションは2000種類になったという。一枚板のカウンターには14席を用意。刺し身やアジフライ、煮付けなどの魚料理とともにウイスキーなど蒸留酒を提供する。
古川さんは「好きなお酒とともに、常連さんのおかげで営業ができ、好きな犬の写真をプリントしたオリジナルラベルのウイスキーも作らせてもらい、各地の試飲イベントでも提供させてもらうことができている。これからも妻と2人での営業を、お客さんと共に楽しんでいきたい」と話す。
営業時間は、月曜~土曜=17時30分~23時、日曜=13時~18時30分(以上、ラストオーダー)。水曜定休(日曜もイベント出店の日あり)。