「第37回富士町古湯映画祭」が9月23日~25日、佐賀市立富士公民館「フォレスタふじ」(佐賀市富士町古湯)で開催される。
1984(昭和59)年、映画の自主上映団体「シネアスト佐賀」を主宰していた中溝好生さんが「温泉に入って映画を見られたらいい。映画館のない町で映画祭も面白いと思う」と呼びかけたことがきっかけで始まった同映画祭。例年、9月中旬の3日間、名作から最新作までさまざまなジャンルの映画作品を10本以上上映するほか、現役の俳優や監督をゲストに迎えたトークショーや講演なども行う。新型コロナウイルス感染症の影響で、一昨年、昨年は中止したことから、3年ぶりの開催となる。
今年は23日に、大林宣彦監督を追悼する作品「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(2020年)、佐々部清監督を追悼する作品「歩きはじめる言葉たち~漂流ポスト3.11をたずねて~」(2021年)と「大綱引の恋」(2020年)を上映。18時50分から「歩きはじめる言葉たち」に出演した俳優・升毅さんと、「大綱引の恋」に出演した俳優・西田聖志郎さんのトークショーを行う。
24日と25日は石井裕也監督をゲストに、監督作品から24日に「舟を編む」(2013年)、「バンクーバーの朝日」(2014年)、「茜色に焼かれる」(2021年)の3作品、25日に「あぜ道のダンディ」(2011年)、「ぼくたちの家族」(2014年)、「アジアの天使」(2021年)の3作品を上映。24日19時30分からと25日15時20分からの2回、トークショーを行う。
チケット料金は、作品2本鑑賞とトークショー1回参加可能な「映画券」=1,800円(前売り)。佐賀市富士支所、佐賀市観光交流プラザ、佐賀市観光案内所、シアターシエマ、SAGA MADOなどで販売する。定員に余裕がある場合のみ作品1本鑑賞可能な「当日券」(1,000円)を販売する。