「2021佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が11月4日~6日、佐賀市嘉瀬川河川敷を主会場に佐賀平野一帯で無観客開催された。
佐賀バルーンフェスタ組織委員会が行った「佐賀バルーンフェスタ」ライブ配信の様子
アジア最大規模の熱気球の国際大会で、例年は10月下旬から11月上旬の5日間開催。海外を含む100機以上の熱気球が参加し、約80万人の来場者がある。今年の大会は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、日程を短縮、国内気球のみで実施などの開催内容を縮小し、「無観客」開催となった。
今年の競技部門は、「第34回パシフィック・カップ」と、今年の日本チャンピオンを決める「第37回熱気球日本選手権」、佐賀含む5都市を転戦して開催する「2021熱気球ホンダグランプリ第3戦」を開催し51機が参加。予定されていた5回の競技フライトのうち、天候や風の影響により11月4日と5日の午前の2回のみ競技が行われ、「パシフィック・カップ」と「熱気球日本選手権」では、佐賀市の上田論選手が2017年以来2度目の優勝を果たした。2位に静岡県の片平史郎選手、3位に佐賀市の藤田雄大選手が続いた。「熱気球日本選手権」に優勝した上田選手は、来年、スロベニアのムルスカ・ソボタで開催される「熱気球世界選手権」への出場に大きく近づいたという。
無観客開催となった今年の大会では、主催の佐賀バルーンフェスタ組織委員会とサガテレビがインターネットでライブ配信を実施。組織委員会のライブ配信は、期間中の3日間で合計23時間の配信を実施。期間中に2万1000回以上の視聴があったという。ウェブ配信チーフの帆秋圭司さんは「インターネットで配信は2010年から形を変えながら行ってきたが、例年は会場に来られる方に楽しんでもらおうと、これまでの会場の様子を見てもらう中継から、バルーン競技を追っかけるモバイル中継、選手や役員の声を聞くトーク番組に力を入れた。視聴者からは『会場だけではわからない魅力が伝わってよかった』と好評だった」と話す。「中継中、アフロの被り物で登場していたからか、フェスタ後に職場に戻った時の最初の挨拶が『見ましたよ、アフロ』でした」とも。