1日1組限定のプライベートキャンプ場「むおんきゃんぷ」(佐賀市富士町大野古賀)が10月24日、ゲストハウス・カフェ「山秀朗(さんしゅうろう)」向かいにオープンした。
プライベートキャンプ場「むおんきゃんぷ」で開いたお披露目会の様子
佐賀県地域おこし協力隊の山本卓(すぐる)さんと、「山秀朗」店主の藤田健臣(たけおみ)さんが開設した。
藤田さんは、東日本大震災の復興支援で岩手県大船渡に行った際、人が集まる場作りの大事さを実感したことから、約30年前に建てた共同別荘を生かし、2013(平成25)年から同地で週末カフェを開き、2019年からゲストハウスを営業してきた。
2019年に東京から富士町に移住した山本さんは、町内での活動を通じて藤田さんと出会ったという。藤田さんから「ゲストハウス・カフェ向かいの耕作放棄地を活用してキャンプ地にしたい」との思いを聞き、昨年11月から、農地転用手続きや農地だったころに作ったウッドデッキの改修、整地工事など共同で準備を進め、最大8人程度のテントを設営可能なプライベートキャンプ場を完成した。
山本さんは「週末を中心にすでに多くの予約をもらっており、来年以降の予約も入っている。10月16日にお披露目会を行った際に、デイキャンプを含め、さまざまな利用方法の提案をいただいた。当地区の通称『音無(おとなし)』は、まさに音が無いくらいの静かな場所で、周りを見渡しても山と田園と空だけの場所でプライベートキャンプを楽しめる。これからゲストハウス横にサウナを設置するなど新たな整備も進めていきたい」と意欲を見せる。
宿泊料金は1泊=1人当たり3,500円、小学生以下無料。予約問い合わせは藤田さん(TEL 090-9790-0040)まで。