佐賀市の嘉瀬川河川敷と北陵高校多目的グラウンド(佐賀市金立町千布)で9月4日、「佐賀に笑顔を咲かせる大花火2021」が開催された。
花火を企画した佐賀青年会議所「未来に繋(つな)がるまちづくり委員会」は、毎年8月上旬に佐賀市中心街で開催される「佐賀城下栄の国祭り」の花火大会を企画してきたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年、今年と2年連続で祭りが中止となり、花火打ち上げの機会もなくなっていた。
同委員会は「イベントが軒並み中止になる中、新型コロナの収束を願い、花火を見てもらい少しでも前向きな気持ちになってもらいたい」と会場を事前に公表しない形での花火を独自に企画。協賛を集めた。当日は、20時30分から約15分にわたり各会場500発ずつ合わせて1000発の花火を打ち上げた。
同委員会の久保隆佳委員長は「嘉瀬川での花火を担当した委員からは、近くで見ていた親子から『来年もぜひ花火をあげてほしい』などのコメントをもらったと聞いた。北陵高校グラウンドの地元からは『イベント中止が続く中での花火がありがたかった』とわざわざ訪ねてもらった。実施して良かった」と話す。