「うどんこどん」(佐賀市呉服元町、TEL 0952-97-9514)が3月10日、大財(おおたから)通り沿いにオープンした。
店主の大久保さんは、福岡市内でイタリアンバーを経営後、飲食から一時離れたが、8年ほど前に訪れた唐津市浜玉町にあったそば店「狐狸庵(こりあん)」のうどんに感動し、弟子入り。だしの研究を重ね、福岡市内の店舗で間借り営業を始めた。
自身の店舗を持ちたいと大久保さんは昨年、福岡市内で物件探しを始めたが、新型コロナウイルス感染症の影響で動くことが難しくなったという。飲食関係の知り合いがいる佐賀市を訪れた時、築100年といわれる現在の物件に出合い、「和食店を開くにはふさわしい雰囲気」と気に入り、翌日には契約。改装など準備を進め、開店にこぎ着けた。大久保さんは「勢いで出店場所を決めた感じになったが、長崎街道が近くに通る所ということを後に知り、古くからの街並みが残るいい町と感じた」と振り返る。席数はカウンター6席、テーブル4席。
「食育」をコンセプトに、体にいいものをおいしく提供したいと、無添加、無化学調味料を意識する。だしは、長崎産焼きあご、羅臼昆布を半日以上水に浸し、さば節、いりこかつお節、赤酒などを加えて、低温で時間をかけて煮出す。メニューは「ごぼう天うどん」(650円)、「れんこん天うどん」(700円)、「肉うどん」(800円)、大盛りは100円増し。ご飯もので「かしわめし」(250円)を用意する。
大久保さんは「佐賀はおいしい食材が豊富なので、地元のものを使い、おいしいものを提供したい。まずは地元の方にちょっとおしゃれにうどんを楽しみに来てもらえるとうれしい。いずれ夜は軽いお酒や鴨料理の提供も考えてみたい」と話す。
営業時間は11時~14時30分、17時~19時30分(以上ラストオーダー、材料がなくなり次第終了)。火曜定休。