「出前館」(東京都渋谷区)が運送会社「トランス・エアー・サガ」(佐賀市大和町川上)と提携し、佐賀市内の飲食店の宅配代行サービスを始めて1カ月がたった。
「出前館」の配達代行サービス「シェアリングデリバリー」の仕組み
「出前館」は、自社での配達機能を持たない飲食店でもデリバリーを始めるためのハードルを減らそうと、2017(平成29)年から配達代行サービス「シェアリングデリバリー」を展開。ユーザーが「出前館」のサイトで注文する、加盟する飲食店にオーダーが入り、配達パートナーが商品を届けることで、これまで自店舗で宅配の車両やスタッフがいなかった店舗でもデリバリーの展開が可能になる。
佐賀県で2月9日に始まった「シェアリングデリバリー」の配達パートナーを担う「トランス・エアー・サガ」は、佐賀空港や福岡空港での航空貨物の集配、官公庁のメール逓送便などを手掛けているが、今回の提携で自社と運送会社「ネクサス」(諸富町山領)の軽貨物車両やバイクを使用し、佐賀市内をエリアに、「出前館」でオーダーを受けた商品の配達を担う。
「トランス・エアー・サガ」の酒村祐輝社長は「車社会の佐賀で、飲食の宅配が受け入れられるかという懸念を持つ方もいるが、サービスの質を高めていくことで、『出前館』通じたデリバリーの価値を感じてもらい、リピートにつなげたい」と話す。
「ネクサス」の宮原弘幸社長は「コロナ禍で少しでも飲食店の売り上げに貢献できるよう『トランス・エアー・佐賀』と協力し、質の高い『出前館』の宅配サービスを展開していきたい」と話す。