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佐賀の洋菓子店「おやつやみみ」に自動販売機 「1人でできる範囲」の経営目指し導入

自動販売機を導入した「おやつやみみ」店主の青木理花さん

自動販売機を導入した「おやつやみみ」店主の青木理花さん

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 洋菓子店「おやつやみみ」(佐賀市西与賀町厘外)が3月12日、自動販売機での商品販売を始めた。

「おやつやみみ」自動販売機で販売する商品(おやつ売り切れ時)

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 店主の青木理花さんが昨年10月、西与賀小学校近くで青木さんの祖父が営んでいた板金塗装工場の建物を改装して開いた同店。オープン1年前の2019年11月にインスタグラムアカウントを開設した青木さんは、作ったおやつやスイーツをアップし、自分の夢などを発信。オープン前から多くのフォロワーを集めたことから、オープン直後から多くの来店があり、用意した商品は連日約1時間で完売。少しでも多くの客にスイーツを提供できるようにと深夜まで製造に取り組み、さらに仕込みに集中する日を増やすため、オープン当初、週4日だった店頭販売を徐々に減らし、今年3月からは日曜のみの店頭販売としていた。

 自動販売機設置のきっかけは、県外の業者から「スイーツも販売でき、オリジナルデザインを施せる販売機」設置の提案を受けたことから。おやつと一緒にドリンクを買ってもらえるようにと、オープン前から自動販売機を設置したいと思っていたという青木さん。店の経営は「1人でできる範囲で」と考えていたが、多くの来店に応えるために製造仕上げや店頭販売では家族と友人の協力が欠かせなかったことから、自動販売機で少しでも軽減できればと思い、導入を決めたという。

 設置した自動販売機は店舗と同じ白色をベースに、青木さんの12歳年下の妹が描いたという同店のキャラクター「みみ」「リリ」「れお」「けろ」「めめ」をデザイン。販売機の上段に「クレープ」など冷たいスイーツやドリンク、中段に暖かいドリンク、下段に「塩クッキー」などの常温スイーツを用意する。

 販売初日、同店のSNSで販売開始時間を告知すると、自動販売機の前には30人以上の行列ができ、販売開始後40分ほどで用意した全てのスイーツが売り切れた。スイーツ売り切れ後の常温の棚には店のキャラクターをデザインしたトートバッグやクリアキーホルダーなどを入れて販売する。

 青木さんは「自動販売機でも多くの方に買っていただき驚いている。おやつ売り切れ後も多くの方に購入のために立ち寄ってもらい申し訳なく思う。自動販売機でのおやつの販売方法はいろいろと試すとして、せっかく導入した自動販売機を生かして、お取り寄せした各地のドリンクなどを販売するなど、来た方に楽しんでもらえることを考えてみたい」と話す。

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