ミスコンテスト「ミス・カンフォーラ・サガ2021」の最終選考会が昨年12月29日、ライブハウス「GEILS(ガイルス)」(佐賀市駅前中央2)で開催され、嬉野市在住の山口杏奈さんがグランプリに輝いた。
「ミス・カンフォーラ・サガ」授賞式で、前回グランプリの高園渚さんからティアラを贈られるミス部門グランプリの山口杏奈さん
同コンテストは「真に美しい現代女性の発掘と育成・発展を総合的にプロデュースする」というコンセプトで、県内在住女性を対象に2018(平成30)年から開催されている佐賀県独自のミスコンテスト。「カンフォーラ」は佐賀県の県木「クス」の意味で、クスの木のように佐賀県の女性たちが美しく成長していくことを応援したいという思いを込めたという。最終選考会では、未婚女性対象の「ミス部門」の6人、既婚女性対象の「ミセス部門」の3人、未就学児から小学生までが対象の「キッズ部門」の5人の選考が行われた。
前半のダンス審査では、ミス部門がアイドルグループNiziU(ニジュー)の「Make me Happy」に乗せた切れのあるダンス、キッズ部門がアニメ「鬼滅の刃」の主題歌Lisa(リサ)の「紅蓮華(ぐれんげ)」に合わせたかわいらしいダンスに温かい拍手が送られた。続いて、ミセス部門・ミス部門のウオーキング審査が行われ、会場中央のランウエーと前方ステージを歩いた後、ステージ中央で「佐賀の好きなところ」をコメントした。キッズ部門のスピーチでは、空久保花里菜さんが「3歳から出場しているので、小学生になった今年こそはグランプリを取りたい」、高田百能さんが「『鬼滅の刃』のキャラクター・胡蝶(こちょう)しのぶのように、いつも笑顔を絶やさない人になりたい」など意気込みや目標を発表した。
後半には2020年のミス部門グランプリで今回は審査員として参加した高園渚さんが登場し、「勇気を出して挑戦すれば、誰だって輝ける」というメッセージを込めたオリジナル曲「CAMPHORA(カンフォーラ)」など3曲を披露した。続いて、「今、伝えたいこと」がテーマのミセス部門・ミス部門のスピーチでは、ミセス部門の青柳亜紀さんが「自分と周りを比べて落ち込むことが多かった自分を変えたくて出場を決めた。2カ月の準備期間を乗り越え、今は晴れ晴れとしている」、福山菜穂己さんが「タカラジェンヌとして舞台に立つ夢を諦めて以来、ずっと後悔していた。このまま人生を終わらせたくない、もう何も諦めたくないと出場した」など自分の思いを発表。ミス部門の田中志乃さんが「高校から大学で学んでいる農業の知識を生かし、水生生物が暮らす環境を守りたい。日本一のクリーク設計士になると約束する」、納富栞里さんが「リポーターになって、体を張ったリポートをしたい。県内各所から佐賀の魅力を発信して、いずれはリポートのスペシャリストになる」など将来を宣言した。
全ての審査を終えた後、インターネット投票の集計と審査員による審査が行われ、ミス部門のグランプリに山口杏奈さん、ミセス部門のグランプリに大町町在住の原口加代子さん、キッズ部門のグランプリに佐賀市在住の井上紗那さんが選ばれた。
ミス部門グランプリに輝いた山口さんは「うれしい気持ちと応援してくれたたくさんの人への感謝で、今は胸がいっぱい。これからはグランプリとして、かつての私と同じような自分に自信が持てない人たちに、何事にも挑戦して自分の殻を破っていけば、自信がつき成長できると身をもって伝えていきたい」と意気込む。
ミセス部門グランプリに輝いた原口さんは「たくさんのうれしさと、緊張が解けた安心感もある。現在、医療関係の仕事に就いているので、これからは『コロナ禍の今、健康に生きられることのありがたさ』を発信していきたい」と話す。
キッズ部門グランプリに輝いた井上さんは「これからグランプリとして、佐賀のいいところをたくさん伝えていきたい。特に食べ物のおいしさを伝えられるように、たくさん頑張りたい」とほほ笑む。