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【私の「○○愛」vol.2】佐賀出身女性アーティスト「ピンキースカイ」の「週刊少年ジャンプ」と「石」への愛とは

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「Pinky Sky(ピンキースカイ)」の高園渚さん(左)と園田有由美さん(右)

 毎週木曜夜、佐賀市中心街の「656(むつごろう)広場」(佐賀市呉服元町)で開かれる無料ライブ「木6(もくむつ)ライブ」のステージに美しいハーモニーが響く。集まったファンから通りすがりの人までを引き込むその歌声の主は、佐賀を中心に活動する女性アーティスト「Pinky Sky(ピンキースカイ)」の高園渚さんと園田有由美さんだ。

 10代の少年少女で構成するミュージカル劇団「ティーンズミュージカル佐賀」の卒団生の2人が地元芸能プロダクション「SAGANPRO(サガンプロ)」代表の中島頌一郎(しょういちろう)さんの呼びかけから2013年に結成した「Pinky Sky」。「佐賀から佐賀を元気に!!世界を元気に!!」をモットーに、年間300本以上のライブやイベントへの出演、「木6ライブ」の主催、地元コミュニティFMの番組「えびす街角ラジオ」のMCなど、佐賀を中心に九州圏内外で活動している。

 「Pinky Sky」の2人に「自分にとって大切なもの」を尋ねると、園田さんからは「週刊少年ジャンプ」(集英社刊、以下「ジャンプ」)、高園さんからは「石(ストーン)」という答えが返ってきた。2人が答えた「大切なもの」と現在の活動にどのように繋がっているのかを探っていきます。


「木6(もくむつ)ライブ」のステージに立つ園田さん

 園田さんの「『ジャンプ』愛」は19歳頃からという。「きっかけは覚えていないが、気づいたら毎週買うようになっていた」と話す彼女の部屋には、これまでに購入した「ジャンプ」の冊子がずらり。「ずっと取っておくとかさばるので定期的に整理し処分しているものの、毎週買うのでついたまってしまう」と笑みをこぼす。


「週刊少年ジャンプ」を手にする園田さん

 「ジャンプ」のどこが好きなのかを聞くと、「『友情』『努力』『勝利』の3つをベースにした、作品一つ一つのドラマ性の強さ」と園田さん。絶対に諦めない主人公の姿、仲間と共に困難に立ち向かい、勝利をつかむまでの物語。それらが1冊の中に詰め込まれた「ジャンプ」は園田さんにとって、まさに「バイブル」だという。「自分たちの活動でも機材トラブルが起きたり、ライブ当日が豪雨に見舞われたりと予定外のハプニングも起きる。そんな時、『ジャンプに登場する主人公だったら絶対にあきらめないし、むしろこの困難をプラスに活かそうとするはず』と自分に投影して気合が入る」と話す。


「木6(もくむつ)ライブ」のステージに立つ高園さん

 一方、高園さんの「『石』への愛」のルーツは小学生にまでさかのぼる。「友人からもらった『石』が当時のアニメ番組に出ていた魔法の石に似ていて、ずっと大切にしていた。数年後に思い立ってその石を調べてみると、その『石』は幸せを運ぶパワーストーンだった。これをきっかけに『石』の持つ意味やどのように『石』が成長していくかという物語に興味を持ち、一気に好きになり、もっと素敵な『石』を探しに店に通うようになった」と振り返る。2年前に一度、集めていてはきりがないと、数えきれないくらい沢山集めたという石を全部捨ててしまった高園さんだが、1ヶ月ほど前から再び集め始めたという。「最近になって、やっぱり手放せない、大好きなものだと気づいた」と話す彼女の手元にはラピスラズリやアメジスト、ローズクオーツなど、集め始めたばかりでまだ少ないながら様々な種類の石が輝く。


ストーンを手にする高園さん

 高園さんは、「石が積み重なった美しさ」が好きだという。「例えば『ルチルクオーツ(針水晶)』は、長い年月をかけて真ん中の針のような美しい模様ができる。時間をかけて、ちょっとの努力やその時の運も加えながら磨かれていく人の生き方と似ているように思えて好きになった」と笑顔を見せる。また、最近は小石の中に混じった宝石や、山の中で採れる『原石』も好きになったといい、「磨けば光る、という私が好きな表現をそのまま表した存在。『石愛』が復活した今はそれらもいとおしい存在になった」と理由を話す。

 2人の「愛」は今、どのように活かされているのだろうか。園田さんは例として「木6(もくむつ)ライブ」を挙げる。「『ジャンプ』は毎週月曜という週開け初日で『ちょっとしんどい』日に、『最新号が出るから頑張ろう』と思わせる前向きな魅力がある。私が『ジャンプ』という雑誌そのものが好きなのは、その魅力に惹かれたから」と園田さん。自分たちも誰かにとっての「ジャンプ」のような時間を作りたいと思い、毎週のステージに立っているという。観客という「読者」にライブという物語の登場人物として「もくむつ(ライブ)があるから頑張ろう」と思わせたい。その眼差しはまっすぐだ。

 高園さんは「『石』への愛」が自分に気合を入れなおす際に活かされているという。「幸せになれる、癒されると信じて身につけることで、持ち主の心を癒すパワーストーン。観客にとって自分もそんな存在になれているかをときどき自問自答することで、日々のレッスンやパフォーマンスに気合を入れられる」という。

 活動を通して「見る人を楽しませて、明日からも頑張る勇気を与えたい」園田さんと、「見る人の癒しや元気の源になりたい」高園さん。目の前の観客へ自分たちの思いを伝えるために、今日も、そして明日も2人はステージで輝く。

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(2017年11月17日配信記事)
ピンキースカイ

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