学生の就職支援を行う「佐賀大学キャリアセンター」が9月、新卒採用サービスを運営する「i-plug」(大阪市淀川区)が開発したスマホアプリ「コレカナ」を使ったオンラインインターンシップを行った。
「佐賀大学キャリアセンター」准教授の山内一祥(かずよし)さんによると、新型コロナウイルス感染症の拡大で、今年春以降の企業による新卒採用に影響があったほか、インターンシッププログラムも対面で行えず、オンラインによる会社説明会のみで行うなど、学生に企業で働く体験の場を提供する目的を果たせなくなっていたという。
企業から新卒学生にダイレクトリクルートするサービス「新卒逆求人サイト『OfferBox(オファーボックス)』を提供する「i-plug」に、オンラインによるプロジェクト遂行型インターンシップ・プログラムを佐賀大学が依頼。ウェブ会議システムなどと組み合わせたプログラムを用意し、9月の毎週水曜、「i-Plug」の新商品開発をテーマに、大学生向けのスマホアプリを企画するチームビルディングに挑戦するオンラインインターンシップを実施した。
プログラムには佐賀大学のほか、愛媛大学、京都外国語大学からと合わせて10人の1・2年生が参加。「ペルソナ」「提供価値と機能」「キャッチフレーズと価格」を考え、サービスを検証して改善するプログラムをオンライン上で展開した。
山内さんは「オンラインでありながらも密度の濃いプログラムが行え、対面実施では交通費の点でハードルが高かった遠方の学生と共に行ったことで、他大学学生ともつながりができ、学生の満足度も高かった。今後、県内企業にも展開し、新たなインターンシップの場を提供していきたい」と話す。