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佐賀の「本間農園」が「おひさまプリン」販売 有精卵とノンホモ牛乳で手作り

「おひさまプリン」など「本間農園」のスイーツを手にする本間綾さん

「おひさまプリン」など「本間農園」のスイーツを手にする本間綾さん

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 本間農園(神埼市脊振町広滝)が8月、同社養鶏場で生産した卵を使った「おひさまプリン」の販売を始めた。

本間農園の「おひさまプリン」

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 2008(平成20)年に養鶏場を開設した同農園。自然養鶏法で約100羽の養鶏を始め、現在では、約1200羽を本間昭久さんと妻の綾さんが中心となり養鶏。有精卵を周辺の道の駅やスーパーの産直コーナーや飲食店、インターネットで販売している。

 「おひさまプリン」を作ったきっかけは、農園で育てた卵を使ったスイーツを作って販売する「お菓子工房」を立ち上げようとプリン作りに取り組んだことから。「お菓子工房」は今年1月に保健所の検査を終え、2月からプリンの販売を始める予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で、計画をいったん中止。プリンのクオリティーの見直しやパッケージの準備の時間にあて、今回、カステラ風の「おひさまケーキ」とともに販売にこぎ着けた。

 「おひさまプリン」は同社の卵と、脊振高原に直営牧場を持つ「ミルン牧場」(佐賀市鍋島町蛎久)で生産されたノンホモ牛乳、沖縄産のきび砂糖を使い、綾さんが試行錯誤しながら作った。綾さんは「卵のリピートを頂くお客さまからは『卵をたっぷり使い、カラメルを使わないプリンにしてほしい』という要望があった。卵を1個近く使い、シンプルで甘すぎず、あっさりしたプリンに仕上げた。ノンホモ牛乳で作った生クリームはプリンの表面に添える。自信を持っておいしいと思うプリンができた」と話す。

 綾さんは「新型コロナの影響による道の駅が休業した時に、直接農園まで買いに来られる方が増えたことから、9月に直接販売の窓口となる『こまど』をオープンさせる。まだまだ不安定な状況が続く中、皆さんが元気になるきっかけを提供したい。9月はほかにも、当店のスイーツやウインナー、フランクフルトをリターン品に用意したクラウドファンディングも行う。今後、農家レストランや民宿などの開設も目指して、人がワイワイ集まって、移住する人が増えるようなことをやっていきたい。昨年まで開催して好評だったが、新型コロナの影響で今年はまだ行えていない『いのちの授業』などの学びの場や体験の場も改めて提供していきたい」と話す。

 価格は1個400円。同社とインターネットで販売する。

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