佐賀県多久市在住のアーティスト・冨永ボンドさんが3月31日、自身のアート作品を表面にあしらった布マスクを製作し、ウェブサイトで販売を始めた。
木工用ボンドを使用した絵を描く「ボンド・アーティスト」として数多くの作品を発表し、個展やイベント出演など幅広く活動する冨永さん。新型コロナウイルスが感染拡大する中、周囲の人から「マスクがない」との声を頻繁に聞いたことから、自身がデザインし、テキスタイルを縫製したキャラクターグッズを販売しているのを生かし、「テキスタイルを基にしたマスクを作り、一人でも多くの人に届けたい」と、縫製を手掛ける福岡県内の工場に自身のアート作品を表面にあしらった布マスクの生産を依頼した。
素材はデザイン入りの外側が綿、内側がガーゼ。サイズは縦約14センチ ×横約20センチ、ノーズワイヤ付き。洗浄して再度使用できる。価格は1枚1,650円。3月31日の初回販売では、一人3枚までの購入としたにもかかわらず、用意した100枚が約3時間半で完売した。
冨永さんは「決して安くない布マスクがこんなに早く完売するとは思わなかった。『今回は買えなかったのでまた発売してほしい』との声が多く寄せられたとこから、入荷次第販売を再開する予定。人の生活を豊かにする「元気が出るような作品」を作ってきたが、マスクでも少しでも助けになりたい」と話す。