ゴミや不用品を再利用した「エコアート」の入選作品を展示するイベント「SAGA ECOART CONTEST(サガ・エコアート・コンテスト)」が2月11日、「EDAUME(エダウメ・旧枝梅酒造)」(佐賀市八戸2)内の「東の蔵」で始まった。
入賞作品「私はまだ燃えている」(右)と「Cement & Clothes(セメント・アンド・クロウズ)」(左)
環境問題の啓発を進めるNPO法人「さが環境推進センター」(高木瀬町長瀬)が「誰かにとっての不用品を、誰かに生かしてもらいたい」と開催する。理事の上野誠二さんが、知人でアーティストの園田勝也さんと共に企画。部門は、リユースショップ「くらし塾」(高木瀬町長瀬)が取り扱う不用品を活用した作品を対象とした「くらし塾応援部門」、一般家庭の不用品で制作した作品が対象の「一般再生部門」の2部門で、昨年11月1日から1月31日にSNSなどで市民に広く作品を募集した。
2月9日に、佐賀市出身の芸術家・ミヤザキケンスケさん、彫刻家の諸井謙司さんらを審査員に迎えた審査会が行われ、2部門でそれぞれ最優秀賞、理事局長賞、審査員特別賞を選出した。各入賞作のほか、入選した約30作品が今回展示される。15日には表彰式が開かれる。
上野さんは「造形アートやオブジェといった芸術性の高い作品から、ハンドメードのバッグや置物などの日用雑貨に至るまで、ジャンルの枠を超えた作品がそろった。不用品をただ生まれ変わらせるだけでなく『これまで以上にいかに輝かせるか』という視点で制作されていて、それぞれの作者のアイデアとセンスが垣間見えて興味深い」と話す。
園田さんは「今回初めて立ち上げたイベントだが、ものを大切に長く使いごみを減らすエコ活動の普及に加え、佐賀のアートシーンの活性化にもつながるので今後も継続していきたい。エコアートを身近に触れて『自分でもできそう』とごみや不用品の再利用に目を向けるきっかけになれば」と呼び掛ける。
開館時間は10時~17時(最終日は12時まで)。入場無料。今月16日まで。