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佐賀城本丸歴史館で勝海舟の直筆手紙初公開へ 佐賀藩士・大木喬任見舞う

大木喬任に見舞いの品とともに送ったとされる、勝海舟の直筆手紙

大木喬任に見舞いの品とともに送ったとされる、勝海舟の直筆手紙

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 勝海舟が佐賀出身の初代文部卿・大木喬任(たかとう)に宛てて書いた手紙が現在、佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)で展示されている。

 手紙は明治中期の7月に書かれたもので、同館特別展示室・御小書院(ごこしょいん)の企画展「新収蔵品展」で展示する。大きさは、縦約25センチ、横約30センチ。学芸員の増田研亮(けんすけ)さんによると、大木喬任の直系子孫に当たる大木健二さんが昨年寄贈したもので、今回の企画展が初公開という。

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 手紙の内容は勝が病床の大木を見舞うもので、「(大木が)家にいるから尋ねてもいいかと思ったが、体調がよっぽど悪いと聞いた(ので訪ねなかった)」という内容に始まり、「臥(ふ)せってばかりってのは何かとつらいと思う。この時期は雨も降ってジメジメして、気も滅入ってしまうよな」と、体調を寝込んだ大木の心に寄りそう様子が見られるほか、文末には「体に悪くないサッパリした物だ。もらってくれ」と見舞いの品を手紙と合わせて持ってきたことも読み取れるという。

 増田さんは「勝が相手の心に寄りそう気遣いの深さを持つのはもちろんだが、勝がつい気に掛けて見舞いの品と手紙を贈りたくなるほどの大木の人柄の良さも感じられる。勝も大木も、関わりがあったのは参議として新政府で働いていたほんのわずかな期間だけだったにも関わらず、これだけの気遣いを受けるあたりに、大木が新政府にいた人々からどう思われていたかを垣間見ることができる。ぜひ自分の目で手紙を見て、勝と大木の交流に思いをはせてほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~18時。入場無料。展示は3月15日まで。