佐賀県内在住の障がい者によるトークイベント「ココロつながる ハートフルカフェ」が9月19日、佐賀県庁地下1階の「CAFE BASE(カフェベース)」(佐賀市城内1)で開かれる。主催は「○○(まるまる)な障がい者の会」(佐賀市白山2)。
2018年8月に行われた障がい者と市民の交流イベント「花火鑑賞会」の集合写真
県内の障がい者が集まり、種類や程度に関係なく、佐賀が「誰もが暮らしやすい街」になることを目指して2013(平成25)年に設立した同団体。障がい者の立場から理解を広げようと会長の内田勝也さんらメンバーが出演する佐賀のコミュニティーラジオ「えびすFM」(白山2)の番組「エイブル・オン・ラジオ」で情報発信を行うほか、講演活動や障がい者と健常者との交流イベント、車いすのまま乗ることができるノンステップバスの利用促進活動などを行ってきた。
2017(平成29)年10月には障がい者や高齢者など多様な人々に心地よい取り組みを推進している企業・団体を表彰する「ユニバーサルマナーアワード2017」(主催:一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会)で「インクルージョン部門賞」と「審査員賞」を受賞した。
今回のイベントは、障がい者らが安心して生活するための取り組みを紹介するウェブサイト「さがすたいる」を運営する佐賀県県民協働課が協力。内田さんは「イベントを通して、『さがすたいる』が紹介した県内の企業・団体の支援活動や店舗のバリアフリー化などを県民に広く知らせることと、自分たちが普段ラジオで語っている思いを伝える機会を持ちたかった」と話す。
前半は、「たまたまこの日佐賀に滞在することを知り出演をオファーした」(内田さん)という、福岡県北九州市在住で「原発性側索硬化症」(PLS)を発症し電動車いすの生活を送りながら講演活動やイベント出演などを行う落水(おちみず)洋介さんが講演。後半には落水さんと「○○な障がい者の会」メンバーのトークライブを予定する。
内田さんは「障がい者に気を使うあまり過度な優しさで接する人もいるが、誰でもできる自然な優しさがお互いの心の垣根を取り払い、理解を深め合う。私たち一人一人の『ハート』のバリアフリーを、設備やサポートなど『ハード』面と共に広げていきたい。そのきっかけになるよう、イベントではドリンクや軽食を用意し、気軽に交流できるよう、『カフェ』のような明るくにぎやかな雰囲気にしているので、気軽に足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
開演時間は18時15分~20時30分(17時45分開場)。参加費は1,000円。