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佐賀で伝統芸能デュオが演奏会 江戸時代から続く建物で地元に伝わる民謡など披露

演奏を披露した「お座敷芸能ユニット 奏龍」の蘭蝶さん(左)と紫之さん(右)

演奏を披露した「お座敷芸能ユニット 奏龍」の蘭蝶さん(左)と紫之さん(右)

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 日本舞踊と三味線音楽をミックスした伝統芸能デュオ「お座敷芸能ユニット 奏龍(そうりゅう)」の演奏会「酒と唄と踊りの春の宴」が4月19日、「旧枝梅酒造」(佐賀市八戸1)内のお食事処(どころ)「酒の蔵えん」で開かれた。

舞踊を披露する蘭蝶さんと三味線を奏でる紫之さん

 舞踊・和太鼓担当で佐賀市在住の蘭蝶(らんちょう、本名=進智恵)さんと、三味線・舞踊を担当で福岡県筑後市在住の紫之(しの、本名=出穂智恵)さんの2人によるユニット「奏龍」。江戸時代に建てられた造り酒屋での演奏を披露する機会をうかがっていた蘭蝶さんが、かねて親交のあった店主の末次操さんに話を持ち掛け実現にこぎ着けた。蘭蝶さんは「佐賀の歴史文化の発信拠点になることを目指す『旧枝梅酒造』で、おいしいお酒と食事付きの宴会形式で自分たちの芸を披露し、春の夜を彩りたいと企画した」と話す。

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 この日、佐賀鍋島藩の時代から伝わる「めでたづくし」の万歳を三味線に乗せた祝い唄「万歳くずし」、佐賀で明治時代から宴席などで歌われた民謡「梅ぼし」、小城藩士の柴田花守(はなもり)が長崎遊学中に作詞した端唄「春雨」、長崎に伝わる座敷唄「長崎ぶらぶら節」など地元の伝統曲を披露。満席の座敷で観客は、唄と踊りに見入りながら和膳料理に舌鼓を打ち、枝梅酒造復刻酒などの佐賀の地酒をたしなむという、花柳界さながらのにぎわいが見られた。

 蘭蝶さんは「初の試みだったが、お客さんの盛り上げで大満足の一夜になり、表現活動の拠点ができた。伝統芸能を身近に感じてもらうために、夏、秋も開催してこのイベントを定着させたい」と先を見据える。紫之さんは「とても楽しめた。お座敷芸を見てもらうには最適な場所で、伝統芸能の素晴らしさ、奥深さを伝えられた」と手応えを見せた。

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