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佐賀の酒造店が「接着剤アーティスト」とコラボ新商品 「冨永ボンド」

冨永ボンドさん(左)と大和酒造の小川仁さん(右)

冨永ボンドさん(左)と大和酒造の小川仁さん(右)

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 「大和酒造」(佐賀市大和町尼寺)が4月1日、佐賀・多久市を拠点に活動する「接着剤アーティスト」冨永ボンドさんとコラボした新商品のチョコレートリキュール「冨永ボンド」を発売した。

冨永さんの接着剤アートをラベルに立体表現した「冨永ボンド」

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 冨永さんは、「つなぐ(接着する)」をテーマに木工用接着剤に色を混ぜて画材とし、黒い立体ラインを特徴とした画法「ボンドアート」で描いた作品を軸に、グラフィックデザインやライブペインティング、アートセラピー(芸術療法)などのワークショップを行うアトリエを多久市で運営している。

 「大和酒造」の小川仁さんは昨年2月、毎週金曜日の夜にバーとして開放する冨永さんのアトリエを訪ねたことをきっかけに意気投合し、「冨永さんの活動をサポートする面白いことをしたい」とコラボが始まったという。

 同社の観光酒蔵施設「大和ギャラリー」で昨年7月、ライブペインティングを行い、北島恭一社長やスタッフも創作に参加。今回商品に使うラベルの原画を完成させた。

 新商品「冨永ボンド」は、冨永さんの「黒いボンド」作品をイメージし、たる焼酎に合わせた酒作りでは、カシスやイカ墨、コーヒーなどさまざま試した上でチョコレートに決まり、色とトロミを表現。シェリーだるの甘くて上質な香りが特長の商品に仕上げたという。

 4月17日の酒蔵開きには冨永さんも来場し、接着剤アート体験を行った。来場者は原画の凹凸がそのまま印刷された同酒のラベルに触れながら、試飲とともに冨永さんの世界に触れた。

 冨永さんは「これまで人と人のつながりなど人にまつわる発信をしてきた。小川さんとの出会いで新たなつながりができ、作品が完成した。チョコレートリキュールを味わいながら、ぜひ私たちのつながりを感じてほしい」と話す。

 価格は720ミリリットル=2,200円(税別)。同社「大和ギャラリー」、佐賀市内の酒販店、インターネットで販売する。

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