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佐賀若手劇団「さわげ」が新作公演 SNSが鍵を握るダークストーリー

来場を呼び掛ける「都市伝説の街にて」出演メンバーら

来場を呼び掛ける「都市伝説の街にて」出演メンバーら

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 佐賀若手劇団さわげ第5回本公演「都市伝説の街にて」が3月30日・31日、エスプラッツホール(佐賀市白山2)で上演される。

前回の第4.5回公演「百万年ピクニック」の様子

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 「佐賀の演劇文化を若手の力でにぎやかに盛り上げたい」と、2014年に地元で開催した演劇祭をきっかけに若手役者らで結成。これまで「特別編」の第4.5回公演を含め5回の舞台公演、「佐賀市市民芸術祭」に出演するなど活動を続けている。

 SNSで「バズった(話題となった)」事柄が現実になる世界で、「革命軍」と名乗る男が不良たちを金属バットで次々と襲撃するという都市伝説が広まった街が舞台。主人公の祥平が「革命軍」による連続襲撃事件の発端を目撃し、それについてSNSに投稿したことから、彼の運命が徐々に狂い出す。脚本と演出を手掛ける高尾大樹さんは「ポスターにも書かれた『僕は親友を二度殺す』という言葉が物語の鍵。SNSという身近なテーマを含んでいるので、演劇をまだ見たことがない人や若い人にも楽しんでもらえるのでは」と話す。これまでの舞台に出演したメンバーに加え、2人が初出演する。

 舞台初出演の山崎ちはるさんは「高校1年生の頃からずっと演劇をしたい、舞台に立ちたいと思っていたものの、なかなか機会に巡り合えなかったので、すごくうれしい。演じることを精いっぱい楽しみつつ、他の出演者から技術をたくさん学び、吸収して初舞台に臨みたい」と意気込む。

 単独主演は今回が初めての内田智大さんは「主演だからといって特別に緊張しているわけでもなく、これまでの公演と同じように演じたい」と笑顔を見せる。「見どころは物語全体に漂う『違和感のない違和感』と、主人公の心の動き。SNSと現実が当たり前のように連動する『都市伝説の街』で、祥平の心情がどう変わっていくのかに注目してほしい」と話す。

 代表の鷹巣将弥さんは「今の『さわげ』における一つの集大成だと思い仕上げた作品。舞台演出や仕掛けなど細部まで凝り、楽しめるよう工夫した。公演に関わる全員が胸を張って自信作といえるので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 開演時間は13時30分、18時。入場料は、一般=前売り2,500円(当日=3,000円)、22歳以下=前売り1,500円(当日2,000円)。予約は同劇団チケット予約フォームで受け付ける。

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