佐賀市立東与賀文化ホール(佐賀市東与賀町下古賀)で1月21日、地元の演劇ユニット「佐賀若手劇団さわげ」の第4回公演「大罪」が行われる。
「佐賀」「若手」「劇団」の頭文字を取り「地元の演劇文化をにぎやかに盛り上げたい」の意味を込めて名付けたという同ユニット。2014年、劇団員らが合同で「佐賀・若手劇団演劇祭」を開いたことをきっかけに結成し、地元でこれまで3回の舞台公演や佐賀市主催の芸術祭に出演するなど活動を続けてきた。
代表の鷹巣将弥(しょうや)さんによると、いくつかの候補の中から「エンターテインメント性が高く、演劇ファンだけでなく今まで興味がなかった人にも楽しんでもらえそう」と今回の公演を決めたという。これまでの舞台に出演したメンバーに加え、7人が初出演する。
ストーリーは、親に勘当された主人公の「利奈」が、行く当てもなく乗った電車が行き着いた先で出会うさまざまな「大罪人」との触れ合いを通して自分自身を見いだしていくというもの。鷹巣さんは「これまでの僕らの舞台はドタバタ系が多かったが、今回はシリアス中心。その中にも笑いやアクションなどを盛り込み、『さわげ』では初めて殺陣にも挑戦する」と見どころを説明する。
主演の松永檀(まゆみ)さんは「私の中では『坂本龍馬的』と例えているくらい、先進的な作品に仕上がっている。当日は出演者やスタッフと手を取り合って最高の舞台を見せたい」と意欲を見せる。鷹巣さんは「登場人物一人一人がストーリーを持っていて、それぞれに魅力がある。自分の『推し』を見つけてキャラクターに感情移入しながら見てほしい。佐賀で演劇文化を盛り上げようとしている若者がいることを多くの人に知ってもらえたら」と話す。
2回公演で、開演は13時、18時。入場料は、23歳以上=2,500円(当日3,000円)、22歳以下=1,500円(同2,000円)。予約は同劇団チケット予約フォームで受け付ける。