佐賀市の中心商店街・呉服元町のストリートで12月9日、路上マーケット「529(ごふく) street market」が開かれた。
「Susie pocket」のブースに足を止める親子連れの客
2016年よりハンドメード雑貨店「Susie pocket」(スージーポケット)」(呉服元町)を営む前田由理さんと田中藍さんが、日頃の人通りが少なくなって久しい同地区を盛り上げようと、同じくこの地区でシェアハウス「マチノシゴトバCOTOCO(コトコ)215」(呉服元町)管理人を務める石橋真太さんと共同で企画したイベント。
SNSでつながったハンドメード作家や雑貨店らとこれまで「ぽけっとまるしぇ」と題したマルシェを市内数カ所で行ってきたという前田さんは「親子で一緒になって楽しんでもらおうと開催した経験を生かし、街の活性化に役立ちたいと思った」と振り返る。田中さんは「知り合いの作家の多くは私たちと同じ子育て中のママ。忙しい彼女たちが作ったすてきな作品を紹介したいという思いと、家族みんなで街歩きを満喫してもらいたいとの思いが重なった」と話す。
同店の誘いを受け、ハンドメード雑貨店を中心に30店舗以上が出店したこの日、師走の寒空にもかかわらず、多くの家族連れが出店店舗でショッピングを楽しむ光景が見られた。出店者で佐賀市在住のハンドメード作家、中尾千明さんは「多くのお客さんに足を止めてもらい、自分の作品を見てもらえてうれしい」と笑顔を見せた。11月に同地区でマーケットを開催したという石橋さんは「われわれと業種が異なるので、共催したことで参加店が増え、またバラエティーに富んだ店舗構成になった」と話す。
前田さんは「寒い中多くの人に来てもらった。何より、自分たちが楽しめたのがよかった」と話す。田中さんは「かつてにぎわっていた街を盛り上げてほしいと商店街の人たちが期待してくれて、協力をしてもらったのがありがたい。今後も定期的に続けていきたい」と意欲を見せる。