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佐賀の印刷会社がAI活用したデータ分析事業 来店客数など予測

福博印刷CRM推進部の最所真一さん

福博印刷CRM推進部の最所真一さん

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 福博印刷(佐賀市兵庫南4)が1月11日、人工知能(AI)を活用したデータ分析代行事業を始めた。

福博印刷AI事業スキーム図

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 1948(昭和23)年、福博綜合印刷(福岡市博多区)の佐賀支店として設立。1964(昭和39)年に分離独立し、商業印刷を手掛けてきたが、市場の変化に合わせ、ウェブサイト企画運営や販促支援、プロモーションなど事業を広げてきた同社。2016年4月には「デジタルハリウッドSTUDIO佐賀」を開校した。

 小売業などの業務効率化に寄与するサービスを提供したいと、ソフトウエア開発を手掛けるグルーヴノーツ(福岡市中央区)が開発したAIプラットホーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を活用したデータ分析を始める。

 「マゼランブロックス」は、プログラムや機械学習、AIなどの専門知識がなくても、AIを用いたデータ分析を行うことができるクラウドサービスで、需要予測、画像や音声解析、言語翻訳、自然言語解析などを行うことができるという。データ分析には福博印刷のコンサルティングチーム「流通ドット・ジェーピー」のノウハウを生かし、小売業や金融機関、メーカーや通販会社の販促業務改善提案を目指すという。

 CRM推進部の最所真一さんは「小売店で行った実証実験では、過去の曜日、天候、降水確率、平均気温、最高気温を元に来店予測を算出したところ、実際の来店との誤差は数%に収まった。いずれは業種別、課題別の販促業務改善パッケージの開発につなげ、中小企業でも業務改善などにAIを活用できる場の提供を目指したい」と話す。

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