菓子店「村岡屋」(佐賀市鍋島町森田)が10月24日、同社の看板商品「さが錦」と劇場版「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」のコラボパッケージを発売した。
村岡屋「さが錦」の劇場版「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」のコラボパッケージ
「さが錦」は、上皇后美智子さまが皇太子妃になった1959(昭和34)年当時、所有する帯やバッグが佐賀の伝統織物「佐賀錦」だったことを知った2代目社長の村岡栄さんが「佐賀錦」をイメージしたお菓子を作ろうと思ったことから開発。小麦粉・米粉・卵を主原料に、小豆を混ぜ込んだ「浮島」と呼ばれる生地に山芋を入れ、焼き上げたものをバウムクーヘンで挟んだ菓子に仕上げ、1971(昭和46)年に販売を始めた。2017(平成29)年から、「さが錦」の新たなフレーバーの展開を始め、同年4月に「お抹茶 さが錦」、2022年11月に「キャラメルさが錦」、2023年2月に「みかん佐賀錦」、昨年1月に「いちごさが錦」を、それぞれ発売した。
劇場版「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」は、ゾンビとして生き返った少女たちが佐賀県を救うためにアイドルとして活動する様子を描いたアニメ。2025年の「佐賀万博」開催に合わせて、ゾンビアイドルグループ「フランシュシュ」がアンバサダーに選ばれ、メインステージとなる「SAGAアリーナライブ」の準備を進めていたが、巨大な宇宙船が佐賀上空に出現し、県内に攻撃を仕掛けられ、最大の危機を迎えるストーリー。3年以上の製作期間を経て、10月24日に全国公開された。
「さが錦」と「ゾンビランドサガ」のコラボパッケージは、2018(平成30)年11月、2021年4月に続き4年半ぶり。個包装パッケージに「フランシュシュ」をデザイン。箱に宇宙空間やライブシーンなどをデザインし、箱を開けるとライブステージが立体になるよう工夫したという。
営業部の山口祐司さんは「テレビアニメ版のコラボの時には大きな反響があった。今回、通常の販売店舗に加えて、『109シネマズ佐賀』など映画館でも販売することになった。劇場版が話題になると同時にコラボパッケージを通じて改めて県内外の人に『さが錦』を知ってもらえる機会になれば」と期待を込める。
価格は1,700円(4個入り)。本店や佐賀駅店、ゆめタウン佐賀店などの直営店舗のほか、109シネマズやSAGAMADO(サガマド)などでも販売する。