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佐賀県立美術館で「山下清展」 生誕100年で作品回想、生い立ち紹介も

山下清の代表作品の一つ「長岡の花火」を紹介するおいの山下浩さん

山下清の代表作品の一つ「長岡の花火」を紹介するおいの山下浩さん

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 「生誕100年 山下清展 百年目の大回想」が3月16日から、佐賀県立美術館(佐賀市城内1)で開催される。

山下清が1957(昭和32)年にペン画で描いた与賀神社(佐賀市)

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 「放浪の天才画家」として知られる画家・山下清の生誕100年を記念し、山下清の生涯を代表的な作品とともに紹介する同展。1922(大正11)年、東京・浅草生まれの山下清は12歳の時、千葉県の養護施設「八幡学園」に入園し、授業の一環で行っていた「ちぎり絵細工」をきっかけに、ちぎった色紙の切り口で微妙な色の階調を出したり、こより状の紙片で細部を表したりするなど、独自の技術を磨いた。18歳から32歳まで約15年の放浪生活を経て、1954(昭和29)年、新聞に画家として報道されたのをきっかけに制作活動に専念する。1956(昭和31)年に全国で約130回開いた巡回展では500万人以上が観覧した。1971(昭和46)年、49歳で亡くなった後、1980(昭和50)年から放送されたテレビドラマ「裸の大将放浪記」では、「放浪の天才画家・山下清」が描かれ、ヒット作品となった。

 同展では、山下の生い立ち、子ども時代の鉛筆画から貼り絵との出合いと作品のほか、初期の作品や学園時代の作品、放浪の前後に描き上げた作品、1961(昭和36)年に訪問したヨーロッパの取材旅行を題材にした作品や晩年に挑んだ陶磁器の絵付け、ペン画作品など約190点を展示する。3月16日にはおいの山下浩さんのギャラリートークと「家族が語る山下清」と題した講演、3月23日・31日、4月13日には画家の金子剛さんのギャラリートークを予定する。

 開館時間は9時30分~18時(最終入館は17時30分)。入場料は、大人=1,300円、中学生・高校生=900円、小学生以下無料。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。5月12日まで。

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