「女性も名刺を持とう会」が主催し、最後の開催となる「第20回新春女性名刺交換会」が1月8日、ホテルマリターレ創生佐賀(佐賀市神野東2)で開かれた。
「新春女性名刺交換会」であいさつする「女性も名刺を持とう会」代表の大島弘子さん
女性の自立を目的に2001(平成13)年に発足し、翌2002(平成14)年の第1回から毎年1月に同会を開いてきたが、コロナ禍の影響で2021年~2023年の開催を中断、今回4年ぶりの開催となった。同会代表の大島弘子さんによると、開始当初は地域活動やボランティアなどに携わっている女性が中心だったが、近年は市や県の職員、起業家、企業や団体で活躍する女性など参加者の職業の幅が大きく広がり、この会をきっかけに活動の幅が広がったという感想も多く寄せられたという。
これまでで最多の295人が参加した今回の冒頭、主催者あいさつで大島さんから同会による「女性名刺交換会」を今回で最後にすると発表があると、参加者からどよめきが起こった。同会恒例となる、参加者全員の前で日頃の活動について発表するスピーチタイムには22組が登壇。乾杯後の歓談タイムでは、自己紹介しながら名刺交換する参加者、チラシなどを配布し自身の活動をPRする参加者などでにぎわった。終盤には同イベントの準備や運営に携わる17人の「世話人」がステージに上がり、唱歌「ふるさと」を参加者と共に歌った。閉会あいさつでは、世話人の枝吉眞喜子さんが「多くの初参加があった中で、今回が最後ということで惜しい気持ちもある。個人的には新たな形でこのような会を続けていければ」と解散を惜しんだ。
20回の開催で延べ4386人が参加した同会。大島さんは「この20年間で社会も大きく変わった。多くの協力の下、盛会の中、会を終えるのはもったいないかもしれないが、次の時代に進むためにもここで区切りをつけることが大事だと思った」と振り返った。