「cafe pland(カフェプランド)」(神埼市神埼町城原二本松)が城原川沿いの「梅の花神埼村」にオープンして、6月10日で3カ月を迎える。
吉野ヶ里町を拠点に2015(平成27)年から造園業「シザーハンズ」を経営する安武成晴さんが3月10日に開いた同店。安武さんは造園業の傍ら、昨年1月、「梅の花神埼村」敷地内の使われていなかった耕作地を生かし、無肥料無農薬の野菜作りを始めた。安武さんのこれまでのつながりに加え、俳優の山田孝之さんが主宰する学びと実践のコミュニティー「原点回帰」に入会し、同プロジェクトの一環で山田さんやコミュニティーメンバーが安武さんの畑作業に参加するなど、多くの人の協力により畑を作ってきた。
カフェを開いたきっかけは、昨年8月、安武さんが耕作する畑にも隣接する「梅の花神埼村」内の空いている建物を生かして「店を開かないか」という誘いを受けたことから。カフェ店長を務めた服部芙三代さんと、バーの店長を務め、週末にキッチンカー「Journey Camp(ジャーニーキャンプ)」を営業する古賀進将さんと意気投合して出店を決め、約半年かけて開店にこぎ着けた。
席数は、店内=15席、テラス席=8席。安武さんの畑で収穫した季節の野菜などを使ったカレー(850円)を週替わりで提供するほか、タコス(450円)やタコライス(600円)も用意。スペシャルティコーヒーや紅茶、ソフトドリンクも用意する。
安武さんは「自分一人では何もできなかったと思うが、関わってもらった多くの人のおかげで畑作りとカフェの運営ができている。自分が『店に立つ』のは高校生の時のアルバイト以来だが、どうすればコーヒーの味がブレないか、いかにオペレーションを大切にするかなど、植木とだけ向き合っていた頃とは違う深さを感じている。今後もつながりを感じ合えるコミュニケーションの場を作っていきたい」と話す。
営業時間は、11時~15時、19時~23時。