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佐賀駅南の駄菓子問屋「高橋商店」で古本市 築60年超の空間を生かしたいと企画

(右から)「なつかし古本市」を企画した「編集工房edico」の高橋香歩さんと兄の明歩さん

(右から)「なつかし古本市」を企画した「編集工房edico」の高橋香歩さんと兄の明歩さん

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 佐賀駅南の駄菓子問屋「高橋商店」(佐賀市駅南本町)で4月8日、「なつかし古本市」が開催された。

駄菓子問屋「高橋商店」で4月8日に開催した「なつかし古本市」の様子

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 チラシやリーフレットなどの企画制作、取材執筆などを行う「編集工房edico」(若宮2)の高橋香歩さんと兄の明歩さんが企画した。高橋さんは、佐賀駅構内の書店が閉店したことをきっかけに、駅近くに読書を楽しめるスペースを設けたいと2020年、「よみかき室」(神野東1)を開設。所有する本や寄贈された本、雑誌などを読み、交流してもらえる活動を行っている。

 創業70年を超える高橋商店は、1959(昭和34)年に建てられた木造の建物で現在も営業しており、現在、高橋さんの伯母が経営する。高橋さん自身も小さい頃からなじみがある築60年を超える昔懐かしい空間で本に触れてもらう場を作ろうと、店舗の一部を間借りし、古本市を企画。これまでに寄贈を受けた本や企画に合わせて呼びかけた出店者の本をメインに並べ、同店の駄菓子や小物玩具の販売も行った。

 高橋さんは「売り上げ以上に、駄菓子やこの空間に触れる機会を作れて良かった。中心街の個人店や古い建物が徐々に取り壊されていくと、幼い頃から親しんだこの店もどうなるか分からないという気持ちからイベント開いた。書店が減少していると言われているが、市内には本を気軽に手に取れる古本屋や手作りの本『zine』を紹介するショップなどが点在しており、本に触れることができる場所が線で結ばれることにつながれば」と話す。

 同イベントは4月15日、29日にも開催する。開催時間は9時~16時30分。入場無料。

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