佐賀市中央大通りに10月1日、熱気球博物館「バルーンミュージアム」(佐賀市松原2、TEL 0952-40-7114 )がオープンする。
毎年11月上旬にアジア最大級のスカイスポーツイベント「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が開催される佐賀市。全国でも有数の熱気球フライトエリアとして知られ、5月下旬~6月中旬と10月下旬~翌年2月のフライトシーズンには週末早朝、20機以上の熱気球が佐賀平野をフライトしている。
10月28日の「2016佐賀熱気球世界選手権」開幕に合わせ、フライトシーズン以外でも年間を通じて「佐賀の熱気球」を体験してもらい、新たな観光スポットとして楽しんでもらおうと、スーパーマーケットだった建物の1階と2階、約3900平方メートルを佐賀市が改装、展示施設として整備した。
館内には「佐賀バルーンフェスタ」や熱気球フライトを280インチの大画面で楽しめる「スーパーハイビジョンシアター」、熱気球の仕組みや歴史、競技大会や競技の種類を紹介する展示エリア、約50年前に日本初の有人飛行に成功したという熱気球「イカロス5号」の実物展示する「熱気球の殿堂」エリアを用意した。熱気球パイロット体験出来る「フライトシミュレーター」も同館のために開発した。
9月30日の「開館記念式典」には佐賀市の秀島敏行市長ら関係者約200人が参加。「熱気球のまち佐賀」の年間通じて体験できる施設のオープンをテープカットで祝った。
同館チーフの樋渡美佳子さんは「熱気球活動するバルーニストと市民の気球の知識の差があると聞いており、それぞれに楽しんでもらえるような施設づくりには苦労した。前身のプレ施設『バルーンミュージアムサテライト』にも関わり、佐賀の人が熱気球のことを『バルーン』と呼ぶということも改めて実感した」と話す。
「バルーニスト以外の佐賀の人の中には『身近過ぎてバルーンフェスタに行かない』という人もいた。当施設で地元の人にもあらためて『佐賀のバルーン』を体験してもらえるよう、いろいろな工夫をしていきたい」と意欲を見せる。
開館時間は10時~17時(年内は19時まで)。入場料は、大人=500円、高校生以下=200円。年間パスポートは、大人=1,000円、高校生以下=400円。年内は無休。