古着回収に協力すると市内の店舗などで使えるクーポンと交換できるポイントがもらえる取り組みが1月21日、佐賀市内で始まった。
「Wear to fashion」と書かれた古着回収ボックス
この取り組みは昨年11月、佐賀市とリユース・リサイクルを手がける環境ベンチャー「ecommit(エコミット)」(鹿児島県薩摩川内市)が締結した「環境に配慮した地域資源循環等の連携に関する協定」に基づき実施する実証事業で、環境省の「食とくらしの『グリーンライフ・ポイント』推進事業」の補助を受けた。
取り組みでは、衣類を協力店舗に設置された衣類回収スポットに持ち込み、佐賀市内の店舗などで使えるクーポンと交換できる「さすてなポイント」を付与するもの。第1弾として、イオン佐賀大和店(佐賀市大和町尼寺)2階に回収ボックスを設置した。回収対象は、衣類、帽子、ベルト、バッグ。破れ、しみ、過度な毛玉のある服や肌着、靴下、水着、着物、学校制服、ユニホーム、体操着、靴、スリッパなどの履物や靴、アクセサリー類は回収できない。今後、市内の回収ボックスの設置場所を増やしていくという。
エコミットによると、集まった衣類は同社と伊藤忠商事(東京都港区)が取り組む、リユースとリサイクルの組合せで廃棄される繊維・衣類をできるだけ削減し、資源を循環させるためのプロジェクト「Wear to fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」を通じてリユース・リサイクルし循環させるという。今回の実証で蓄積された環境行動データを元に、環境改善活動、経済活動の観点から事業効果を検証するという。
合わせて佐賀市は昨年8月、JEPLAN(神奈川県川崎市)と「地上資源の完全循環に関する連携協定」を締結しており、同社が運営する「BRINGTM」の不要衣類回収サービスを市内店舗で展開している。