模型店「モデラーズ松永」(佐賀市白山1)が11月末、閉店する。
模型店「モデラーズ松永」1階に展開する鉄道模型と店主の松永信威さん
1940(昭和15)年、現店主・松永信威さんの父が創業し、50年ほど前に2代目として引き継いだ同店。飛行機、艦船、車などのプラモデル、キャラクターフィギュアなどを取り扱い、1970~80年代には店の前に多くの自転車が止まるほど学生や子どもたちの来店があったという。松永さんが育った同店2階には、鉄道雑誌で「西日本最大級」と紹介されたこともある鉄道模型のジオラマがあり、ファンが自身の模型列車を持ち込み、走行を楽しむ光景が見られた。
86歳になった松永さんは体力の限界を感じたことから、妻の節子さんと話し合い、閉店を決めたという。
松永さんは「鉄道模型のジオラマなど、お客さんと一緒に楽しみながら頑張ってきた。一方、プラモデルや模型に触れる子どもたちが減り、ネットで直接購入できるようになったことで仕入れが難しくなるなど、厳しさも感じていた。これからゆっくりと店の片付けしながら店を閉じたい」と話す。
営業時間は10時~18時30分。水曜定休。