カフェ「路地裏の佐藤家」（佐賀市天神2、TEL 0952-38-5991）が9月7日、天神通り近くにオープンした。

カフェ「路地裏の佐藤家」で提供する「佐藤家のスープカレー」

　愛媛県出身の佐藤剛さんと婚約者の副島寿乃さんが開いた同店。佐藤さんは、東京で会社勤めしていた頃、佐賀市三瀬村の養鶏農家に月1回遊びに来ていたことで、「自分の生き方を見つめ直したい」と退職を決め、佐賀に移住。2015（平成27）年10月から三瀬村で畑を借り、約60種類の野菜を作る農家に。その後、佐賀県庁近くのカフェ「stool coffee」（城内1）で野菜販売を行ったことがきっかけで、同店店主の平尾富美夫さんが当時経営していた居酒屋を間借りし、焼き野菜や焼き鳥を提供する居酒屋「焼き鳥たけちゃん」を開いた。

　間借り営業から独立し、自身の店を開くきっかけになったのは今年1月の営業時間短縮要請を受けたこと。夜営業がメインの焼き鳥店から昼営業をメインとするカフェの開業を目指し、2階建ての一軒家の物件に出合った。この1階のキッチンを改装し、一部の部屋の畳を板張りに変えてカウンターを設けるなどした。1階奥の一室では、副島さんがカフェ営業と併せて、リラクセーションスパ「kuu spa（クースパ）」を運営する。席数は、カウンター8席、テーブル10席、ちゃぶ台8席。

　食事メニューは、チキンレッグと多くの野菜を使った「佐藤家のスープカレー」（1,200円、特盛りは100円増し）のみ。焼きチーズ（150円増し）や煮込みチキン（250円増し）のトッピングやドリンクやデザートを組み合わせたセットメニューも用意する。デザートメニューは、「小野寺さんの卵を使ったチーズケーキ」（450円）と「コーヒーゼリーアイス」（400円）。

　佐藤さんは「カウンター挟んで話をするのが好きなので、空間と併せて楽しんでもらえれば。今後、単発で焼き鳥の提供や週末の夜営業もやってみたい」と話す。

　営業時間は11時30分～15時。月曜・火曜定休。