大町自動車学校 鍋島校(佐賀市鍋島町八戸溝)内に6月7日、「ドローン教習所 佐賀鍋島校」が開校した。
「大町自動車学校」(大町町福母)では2019年、点検や撮影、農薬や肥料散布などで事業者のドローン利用が高まっていることから、自動車学校併設型のドローンスクール開設を計画したが、同年夏に大町町などを襲った水害で学校に大きな被害を受けたため、計画を中止していた。その後、同年10月に旧「若楠自動車学校」を子会社化し、翌2020年1月に「鍋島校」としてリニューアル。今回、「鍋島校」にドローンスクール用の場所を確保したことから、改めて開校することを決めたという。
同スクールは、全天候型の屋内型で、「ドローン検定協会」認定の3級資格取得を目指す「座学講習」、シミュミレーター講習を含む「実技講習」を行う。自動車教習の教育ノウハウを生かし、公認指導員全員が「日本ほめる達人協会」認定の「ほめ達」検定合格者が指導するという。受講料は、入校金=1万円、講習一式=9万9,000円、座学のみ=2万2,000円、実技のみ=7万7,000円。
同校の坂田博文さんは「少子高齢化で自動車学校受講者は減少傾向にある一方、ドローンの機能向上で、特殊撮影によるエンタメコンテンツや、建築や農業などでの活用の幅が広がり、知識や技能、安全な運用を学びたいというニーズが増えている。これまで『車の知識・操縦』を指導してきた自動車学校の教習員が、運転を教える技術を生かし、『空の安全』と『ドローンの知識・操縦』を通じて、人材育成に貢献したい」と話す。