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佐賀の「劇団SA-GA」が特攻隊テーマの公演「神風の詩」 若手劇団と共演

「朗らか隊」と呼ばれた特攻隊員たちを演じる出演者

「朗らか隊」と呼ばれた特攻隊員たちを演じる出演者

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 「劇団SA-GA(サーガ)」3回目の公演で、「特攻隊」をテーマにした「神風の詩(うた)」が11月6日・7日、「旧古賀家」(佐賀市柳町3)で開催される。

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 佐賀市を拠点に活動する劇団やパフォーマンス集団の座長ら6人が2019年に結成。同年11月の旗揚げ公演以降、毎年1回の公演を行うほか、今年2月には佐賀県主催のエンターテインメント配信企画「LiveS Beyond(ライブスビヨンド)」の一環で、合同公演「シアターコラボレーション」に出演した。

 同劇団代表で、脚本を担当した谷口文章さんによると、劇団メンバーとの会話の中で、佐賀に特攻隊の基地があったことを知ったことが公演のきっかけという。谷口さんは「彼らが特攻でいずれ命を散らしにいくのが分かっていても、ギリギリまで明るく生きていたことを知った。自分たちが置かれている今よりももっと苦しい環境にいたにもかかわらず、これから先の未来を思って生きた彼らの姿から感じられるものも多いのではと、題材に決めた」と話す。

 1945(昭和20)年、第二次世界大戦の終戦が迫る、現在の佐賀県吉野ケ里町が舞台。歌うことを唯一の娯楽とし、自らを「朗らか隊」と名乗っていた特攻隊員たち5人と、彼らと共に生きた人々の出撃までのひとときを描く。

 公演は「劇団佐賀さわげ」との共演。「朗らか隊」の一人・市村を演じる劇団佐賀さわげの木塲昂汰(こばこうた)さんは「自分が演じる時代の歴史の重さや、特攻隊員に自ら志願して命を散らしに行く市村の覚悟の重さを感じ、中途半端な思いでは演じられないと思った。想像するしかできない『重さ』への不安や戸惑いは今も残るが、それでも市村の生涯を演じたいという思いを抱えて本番に望むので、見に来てほしい」と話す。

 「朗らか隊」たちの駐屯地となっていた寺で彼らの面倒を見続けた「特攻の母」・北村イクを演じる劇団SA-GAの江崎美千代さんは「鹿児島県知覧で特攻隊員の面倒を見ていた『特攻の母』トメさんに魅力を感じ、実際に彼女の足跡をたどった。いつかは『特攻の母』を演じたいと思っていたので、今回、運命と感じた。いずれは戦地に行く隊員たちが、ひとときだけでも穏やかに、優しい時間を過ごせるようにと母親のように彼らの面倒を見たイクさんに恥じないよう、精いっぱい演じたい」と話す。

 開演時間は6日=14時・18時、7日=13時・17時。入場料は大人=2,500円、高校生以下=1,500円。各回40席限定。問い合わせは谷口さん(TEL 090-9650-5979)まで。

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