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佐賀で合同芸術イベント 劇団2組とバンド1組が共演

同イベントで「maerd(メイルド)」を上演する「劇団邂逅(かいこう)」のメンバー

同イベントで「maerd(メイルド)」を上演する「劇団邂逅(かいこう)」のメンバー

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 エンターテインメントチーム「小さな街」のライブイベント「アラン・スミシー」が12月13日、「高木宿文化館」(佐賀市高木瀬西1)で開催される。

 同チームは、佐賀を拠点に活動する俳優の松下莉久さんが高校時代に所属した演劇部で、「舞台を作り上げる仲間たちは一つの家族のようなもの」と学んだことをヒントに、佐賀で芸術に関わるさまざまな団体を「皆まとめて一つの『小さな街』として、共に活動できる場所を作りたい」と、今年2月に立ち上げた。

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 イベントのテーマは「生身の芸術を届けたい」。松下さんによると、新型コロナウイルス感染症の影響でこれまで当たり前にできていた「舞台を通じて観客に直接物語を届ける」ことができなくなったことで感じた葛藤が、企画のきっかけになったという。松下さんは「今年の7月ごろから少しずつ活動が出来るようになったことに合わせて、自分もユーチューブ動画配信などいろいろ試したが、『自分たちの思いがちゃんと観客に届いているのか』と感じていた。自分も含め、芸術に関する活動をしている人や楽しみにしている人があと一歩踏み出すためのきっかけを作りたいと、10月から企画を始めた」と話す。

 参加団体は劇団の「劇団邂逅(かいこう)」と「斜陽 motion picture sound track(モーションピクチャーサウンドトラック)」、アコースティックバンド「真珠雲」の3組。「劇団邂逅」は現実と夢の中にあるもう一つの世界「メイルド」が少しずつリンクしていく恋愛物語「maerd(メイルド)」を、「斜陽」は人類最後の一人となった少女がビデオレターにメッセージを残す様子を描いた一人芝居「Last Letter」を上演する。「真珠雲」は「今回のイベントで上演される『Last Letter』のストーリーをもとに、自分が感じたことを織り交ぜて作った」(ボーカル・大久保みさとさん)という新曲のほか、昼夜でラインアップを変えて合計8曲を演奏する。

 「劇団邂逅」で今回、演出を務める有森楓さんは「夢の中の世界と現実、無意識と意識している領域が面白いだろうなという思いつきから生まれた作品。見る人によって幸せにも切なげにも捉えられる内容なので、ぜひ自分なりの解釈を見つけてほしい」と話す。

 同劇団のメンバーで主演を務めるayano(あやの)さんは「ずっと覚えていたい気持ちがあるのに、時の流れにそって輪郭がぼやけるように大事な思い出を忘れてしまうことは、誰にでもあると思う。物語を通じてそんな『覚えていたい』思い出を振り返ったり、思い出の人に連絡を取ってみたりするなど、前向きな優しいアクションにつながるとうれしい」と笑顔を見せる。

 同劇団代表で、主人公へ思いを寄せる青年を演じる鷹巣将也さんは「つながりとは何か考えさせられる物語という点で、今の状況はもちろん、観客との一瞬の出会いを大切にしたいという願いから名付けた『劇団邂逅』にぴったりだと思う。共有した時間から何か感じてもらえれば」と話す。

 松下さんは「一番の理想は、直接足を運びライブや演劇を楽しむ『これまで通り』の日々が戻ってくること。その中で佐賀発の芸術が皆さんに愛されること。今回のイベントはそのためのスタートライン。感染対策も万全にして開催するので、気軽に来てもらい自分たちの思いを『直接』受け取ってほしい」と呼び掛ける。

 開演時間は14時、17時30分。各回とも開場は30分前から。入場料は、一般=1,500円、大学生以下=1,000円(当日は一般=2,000円、大学生以下=1,500円)。チケットの予約は専用フォームから受け付ける。