スペシャルティコーヒー専門店「cafeみちくさ」（佐賀市本庄町本庄、TEL 080‐1732‐6859）が9月18日、佐賀大学南の「なゆたの森病院」近くに移転オープンした。

「cafeみちくさ」開店準備の様子

　店主の古川幸平さんが、スペシャルティコーヒーに魅了されたことをきっかけに、介護士の仕事から転身し、2012（平成24）年にオープンした同店。焙煎する豆は高品質で生産者に適切な賃金が支払われるよう配慮されたというスペシャルティコーヒーを販売している。

　今回、店舗の移転を決めたきっかけは、新型コロナウイルス感染症の影響。イベント出店で多くの収益を上げてきたことから違う販売方法の構築が必要になったことと、自閉症の子どもとの時間を多く持て、子どもの青春の拠点にもなるような店舗兼自宅を構えたいと考えた。古川さんは「以前の店舗の場所に建て替えようという話もあったが、不動産屋からの紹介で、小学校や特別支援学校に近いこの場所に決めた」と振り返る。

　新店舗は「ライブ感を持ってコーヒーを提供できる店にしたい」（古川さん）と、新たなコーヒーロースターを導入。古川さんが選んだコーヒーをスタンド形式で提供するほか、コーヒーに合う焼き菓子を常時8種類以上用意する。

　古川さんは「コロナ禍で買い付けに行くことが難しい中、産地から直送してもらった豆も扱っているが、高品質の豆には当たり前の対価を支払うことにしている。価値が高いコーヒー豆にふさわしい対価の支払いを通して、生産者に感謝を伝えるという姿勢は以前と同じで変わっていない。私たちが作業でコーヒーに向き合う姿を見てえるとともに気軽に来店してもらえる店を作っていきたい」と話す。

　営業時間は11時～17時30分（ラストオーダー）。木曜・金曜定休。