佐賀県出身のイラストレーター・山田全自動さんが6月15日、ツイッターに「佐賀県あるあるでござる」を描き下ろしで公開した。
山田全自動さんが公開した「佐賀県あるあるでござる」、「北の方と南の方、お互いのことをぜんぜん知らない」
山田さんは、主に企業のプロモーションイラストや書籍の挿絵・装画などに携わるイラストレーター。福岡を中心に郷土史研究の活動も行っている。ブログ「Y氏は暇人」を運営するほか、「福岡路上遺産」「福岡穴場観光」などの書籍も出版。SNSでは、浮世絵風の和風絵に「○○あるある」などの一言コメントを添えた作品を毎日発信し、作品をまとめた書籍「山田全自動でござる」「またもや山田全自動でござる」も出版している。
この日、山田さんが公開した「佐賀県あるある」は9本。「休日、とりあえず大和のイオンに行く」「他県の人から『吉野ヶ里遺跡には行ったことがある』と言われる」「どの家庭にも玉屋の袋が必ず一枚はある」「やたらとみかんを大量にもらう」「スーパーは『モリナガ』」「肥前夢街道のCMが懐(なつ)かしい」「佐賀駅でミスタードーナツをお土産に買いがち」「免許を取ったらまず唐津城らへんにドライブに行きがち」「北の方と南の方、お互いのことをぜんぜん知らない」と、心当たりがある人がクスリと笑えそうな「あるある」をそろえた。
複数に分けて投稿したうち1本目には、6月16日15時現在、400以上のリツイートと1700以上のいいねが寄せられた。ツイッターには「どうせなら、ヤマジャスって書いて欲しかったww」「『佐賀と言えば肥前夢街道!CM懐かしいね!』『はるかな夢がはじけます~♪』『それ、なんばん往来!!』と言うネタがあるでござる(笑)」(以上、原文ママ)などの書き込みも寄せられている。
山田さんは「『大和のイオン』とはいうものの、個人的な心の中ではいまだに大和の『ジャスコ』。吉野ヶ里遺跡、県内の人は課外授業などで行ったことがあるという人が多いのでは。課外授業で勾玉(まがたま)作りをしたことがあるという話は、佐賀県民あるあるかと思う。百貨店『玉屋』は何か人にものを渡すときなどに利用しがちで、『やたらとみかんを大量にもらう』という話は、親戚の家に行くとみかんと玉ねぎがセットの場合もあり、スーパー『モリナガ』はお総菜がやたらとうまい。佐賀駅の『ミスタードーナツ』は、改札前の絶妙に良い位置にあるので、待ち時間についつい立ち寄ってしまう。以前は書店『積文館』にも寄っていた」と話す。
山田さんは「免許を取ったらまず唐津城辺りに、そして呼子にイカを食べに行ったりもする。あと、虹の松原で松に車をぶつけそうになって焦る。県北部の方の人(唐津や鳥栖の人)に『鹿島(南の方にある)』と言うと、場所を知らないと言われることがよくある、と言いつつ、自分も北の方の市町村の配置はけっこうあやふや」と続け、「あるあるにも登場させた忍者村『肥前夢街道』内には、『山田全自動館』という私の作品を展示したスペースがある。忍者募集中と聞いているので、腕に自信のある人は応募してみては」と自身の宣伝もにじませながら呼び掛けた。