佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内2)が12月7日、来館記念メダルの販売を始めた。
企画学芸課の岡本竜太郎さんによると、同館を訪れる幅広い年代・国籍の観光客の思い出に残る記念品を作りたいとの思いから記念メダルを企画したという。岡本さんは「マスキングテープやポストカードなどの土産品は販売していたが、どちらかと言うと大人向けや女性向けなデザインのものが多かった。子どもや海外の観光客の心にも刺さる『思い出の一品』を用意したいと考えた」と話す。
メダルのデザインは表面に同館の入り口「鯱(しゃち)の門」、裏面に国産鉄製大砲「カノン砲」を描いた物と、表面に佐賀城本丸御殿、裏面に国産初の実用蒸気船「凌風丸(りょうふうまる)」を描いた物の2種類。同館スタッフが話し合いを重ね、表面は佐賀城に来たことが分かるデザイン、裏面は幕末佐賀藩の科学技術力を象徴するデザインに決めた。岡本さんは「メダルを見て、佐賀城に行ったことと館内で学んだ内容が一気に思い出せるようにした」と笑顔を見せる。
メダルは歴史館内に設置の専用機で販売する。館内にはこのほか、アルファベットや日付の刻印ができる機械も設置。パーツを組み合わせ、ペンダントやキーホルダーへのアレンジもできる。「ひと手間かけて自分のオリジナルを作ることでより一層記憶に残るアイテムになれば」と岡本さん。
「佐賀城での思い出と知識を思い出せる自慢の一品。発売日が佐賀藩第10代藩主で佐賀城主の鍋島直正の誕生日(旧歴)となったのも何かの縁。自分の旅の記念としてはもちろん、家族や友人へのプレゼントにもできるので、ぜひ手にしてみてほしい」と呼び掛ける。
価格は、メダル1枚=500円(名前・日付の刻印はプラス30円)、キーホルダー・ペンダント用パーツは各200円。販売時間は9時30分~17時45分。