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佐賀の喫茶店「アリユメ」が閉店 49年の歴史に幕、シシリアンライス提供

12月26日に閉店した喫茶店「アリユメ」の袈裟丸忠義店長

12月26日に閉店した喫茶店「アリユメ」の袈裟丸忠義店長

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 佐賀玉屋近くの「ニュー寺元ビル」地下1階の喫茶店「アリユメ」(佐賀市中央本町)が12月26日、閉店した。

「ニュー寺元ビル」地下1階で営業していた喫茶店「アリユメ」

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 同ビルが建てられた1974(昭和49)年にビルオーナーが開いた喫茶店。袈裟丸忠義店長によると、開店当初は喫茶のみの営業だったが、昭和から平成に変わる頃、週休2日制本格導入による来店動向の変化に対応するため食事の提供を始めたといい、当初はカレーピラフやサンドイッチをメインに、ご当地グルメとして度々メディアで紹介されるシシリアンライスのほかグリーンカレーなどを提供してきた。

 袈裟丸さんは開店当初から同店に勤め、途中数年間、店を離れた期間も含め延べ49年、袈裟丸さんを中心に店を切り盛りしたが、袈裟丸さんが退職を申し出たことから閉店が決まったという。

 袈裟丸さんは「昔は会社員の時間潰しの場所としてもスーツ姿の人でにぎわったが、当店周辺の会社の支店が福岡などとの統合や佐賀駅周辺への移転で客層が変わった。郊外のショッピングモールの影響などによる周辺大型店の閉店も当店の集客に影響があった。閉店告知後は、常連客など多くの人に来てもらったので寂しくなるが、50年近くここでの時間を過ごしたので、これから少しゆっくりしたい」と話す。

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