小城市の製菓会社4社が9月19日、小城市民とワークショップを通じて考案した新商品の販売を順次始める。
同市とNEXCO西日本九州支社、福岡地域戦略推進協議会は2018(平成30)年12月に「高速道路等の地域インフラを活用した地方創生等に係るプロジェクト連携」を締結。産学官民連携まちづくりを推進するプロジェクトの第一弾として、小城市を知ってもらうきっかけとなる新しい土産品を作り、関係人口や交流人口増を目的に、昨年8月から「企業と市民が共創するリビングラボプロジェクト」と題したワークショップを展開した。
ワークショップは、「竹下製菓」(小城町池の上)、「みつばや小城羊羹(ようかん)製造本舗」(小城町)、「佐賀冷凍食品」(芦刈町芦溝)、「友桝(ともます)飲料」(小城町岩蔵)の協力で、市民18人が参加。5回のワークシップ通じて、アイデア出しと試作を繰り返して各社の新商品を開発した。
9月19日から販売を始める「トラキチ君シェイク」は、竹下製菓のアイスクリーム「トラキチ君バナナアイス」をベースに、ガナッシュチョコを使ったシェイクにしたもので、チョコとバナナアイスのトラ模様が特徴。価格は330円で、カフェ&シェアスペース「BASEogi(ベース小城)」で販売する。
9月26日から「みつばや小城羊羹製造本舗」が販売を始める一口ようかん「ogi cube(オギ・キューブ)」は、7色で7つの味が楽しめる一口ようかん。味は、ブラックココア(黒)、キャラメル(ベージュ)、紫いも(紫)、かぼちゃ(黄)、ラズベリー(ピンク)、レモングラス&バタフライピー(水色)、抹茶(緑)。価格は14個入り540円で、長崎自動車道・金立サービスエリア上下線(佐賀市金立町金立)、道の駅たらふく館(太良町大字伊福)などで販売する。
小城市役所総務部総合戦略課の西田浩二さんは「ワークショップに参加した市民からは、地元企業の商品開発に関わることで新商品への責任や愛着を感じたという感想が寄せられ、協力企業からは、消費者からのダイレクトな意見や今までにない意見が寄せられたことで有意義な開発になったという感想が寄せられた。手応えを感じているので、今後観光マップの作成など新たな市民協働の取り組みを進めていきたい」と話す。