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佐賀の国際協力NPO「地球市民の会」、ミャンマーの学校建設資金協力呼び掛け

ミャンマー・チン州への学校建設基金への協力を呼び掛ける「地球市民の会」佐賀事務局スタッフ

ミャンマー・チン州への学校建設基金への協力を呼び掛ける「地球市民の会」佐賀事務局スタッフ

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 佐賀を拠点に国際協力、国際交流活動に取り組むNPO法人「地球市民の会」(佐賀市高木町)が現在、ミャンマー西部・チン州に学校を建設するための基金への協力を呼び掛けている。

ミャンマーの学校の子どもたち

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 地球市民運動を通じて世界の平和と親善に貢献し、地域社会の向上発展への寄与を目的に、国際協力、国際交流、中山間地支援などに取り組む同NPO。1983(昭和58)年に設立し、現在、ミャンマーのほか、スリランカ、タイ、中国、韓国で活動を行っている。

 2003(平成15)年に始めたミャンマーでの活動は、循環型共生社会を創造し、「与え合い・助け合う」農民主体の農村づくりを目指し、循環型農業と畜産の指導普及、学校と保育園建設、青年や女性の職業訓練と自立支援、環境教育や植林活動、高校生への奨学金支援など幅広く活動を行い、ミャンマー東部のシャン州タウンジーや北西部のチン州ミンダなどに同NPOの事務所を構えている。

 ミャンマー事業担当の諫山由紀子さんによると、都市部から遠く離れ、急峻な山々に囲まれたチン州は、さまざまな少数民族が農業や狩りをしながら生活。インフラの未整備が目立つが政府や外国からの支援が届きにくく、ミャンマーで最も貧しい地域といわれ、校舎の老朽化や教室不足など学習環境の整備も遅れており、教育水準の低さは州の発展の遅れにもつながっているという。

 2018(平成30)年からチン州での活動を始めた同NPO。今回、標高2290メートルの山岳地域にあるエタヤ村の準中学校の老朽化した木造校舎に代わる新校舎の建設を目指す。建設費用は、資材費や運搬費、ワーカー賃金込で300万円。寄付は1口1,000円から、銀行振り込みかクレジットカードで受け付ける。建設後のオーナーシップを高めるため、建設費の25%を村の人に負担してもらう取り組みや、維持管理基金を創出するための体制作りも支援していくという。

 諫山さんは「これまでも会員を中心に支援を頂いていたが、今回広く支援を募ることでより多くの方に知ってもらいたいと考えている。10口以上の支援で学校の看板に名前を入れられることで、自身の子どもの名前を入れたいという親からの支援も頂いている。『みんなの幸せは私の幸せ』をテーマに、寄付を通じて、人と人のつながりと感動を共有していきたい」と話す。

 8月31日まで。

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